延坪島砲撃事件以降で初　北朝鮮の水産物が韓国へ

【ソウル聯合ニュース】2010年11月に発生した北朝鮮による延坪島砲撃事件以降、北朝鮮の水産物が初めて韓国に入ってきたことが22日、分かった。
　韓国政府当局者によると、先月中旬、江原道束草市の港に北朝鮮のホタテ貝約40トン（784万円相当）が入ってきたという。
　北朝鮮に投資したり、物品を提供した韓国企業が北朝鮮側と交渉し、一部をホタテ貝で回収したという。
　韓国政府は2010年5月に起こった海軍哨戒艦撃沈事件に伴う制裁措置で、南北協力事業である開城工業団地関連以外の物品の南北交易を禁じた。北朝鮮水産物の韓国搬入も同年10月から中断していた。
　同当局者はホタテ貝の搬入を承認したことについて、「北に代金を送金する事案ではないため、制裁措置に違反しているわけではない。企業が交渉を通じ、多くを回収できるのは良いことだ」と述べ、追加承認の可能性を示唆した。