平壌の遊園地建設現場を訪れた正恩氏=(聯合ニュース)
平壌の遊園地建設現場を訪れた正恩氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が先月27日に朝鮮労働党や経済機関、労働団体の幹部らに対し「全党、全軍、全人民は国土管理総動員運動を全力で展開せよ」との談話を発表したことが分かった。北朝鮮が金第1書記の談話を公開するのは2度目。
 北朝鮮が同日、平壌の人民文化宮殿で開いた国土管理運動に関する大会でも金第1書記の談話が伝えられた。
 談話発表後、北朝鮮全域で治山治水工事が進行している。朝鮮中央通信は先ごろ、平壌で植林や緑地造成が進められていると報じた。そのほか各地でマンション建設や河川の整備、堤防の保守工事、かんがい設備の整備などが進められている。
 専門家らは金第1書記の指導力を示し住民に対し目に見える成果を上げることで、安定的な統治基盤を確立しようとしていると分析する。東国大学北朝鮮学科の高有煥(コ・ユファン)教授は、「北朝鮮全域で進む工事は内部掌握のためのもの」として、食糧不足などの経済難解決に尽力する姿を示し、指導力確保を狙ったものと解説した。

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