首脳会談を行った李大統領(左)と野田首相=13日、北京(聯合ニュース)
首脳会談を行った李大統領(左)と野田首相=13日、北京(聯合ニュース)
【北京聯合ニュース】中国の訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は13日、野田佳彦首相と北京市内で韓日首脳会談を行い、北朝鮮が核実験などの追加挑発を行った場合、国際社会と共に断固たる対応を取るという点で一致した。
 両首脳は北朝鮮の追加挑発を容認しないことを確認。北朝鮮が核実験を行った場合は国連安全保障理事会などとともに厳しい対応を取り、挑発の責任を取らせるとの点で一致した。また韓日米の共助も引き続き強化していくとした。
 李大統領は会談で、「歴史問題など両国間に困難はあるが、歴史を直視した上で知恵を出し合えば両国関係は強固になる」と強調した。
 両首脳は両国間の戦略的・未来志向的協力が重要だという点も共有。貿易の拡大や安保分野での協力強化、文化や人的交流の活性化で韓日関係が発展していると評価した。
 一方、この日の会談では旧日本軍の従軍慰安婦に対する賠償問題では進展がなかった。李大統領は昨年12月の韓日首脳会談で同問題に対する政治的決断を求めたが、日本側はソウル・日本大使館前の従軍慰安婦を象徴する少女像の撤去を要請するなど強硬策を取っている。
 この日の首脳会談は前夜に急きょスケジュールが確定したが、これは日本の同問題に対する誠意のなさと関係があるとの指摘も出ている。
 青瓦台(大統領府)関係者は「慰安婦問題では李大統領が日本側に政治的決断を求めた。日本は誠意ある回答を出すべきだ」と話している。

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