【ソウル8日聯合ニュース】与党ハンナラ党は、連続殺人容疑で逮捕されたカン・ホスン容疑者のような凶悪犯に減刑のない終身刑を宣告する策を講じる方針だ。
 第1政策調整委員長を務める張倫碩(チャン・ユンソク)議員は8日に聯合ニュースの電話取材に対し、「カン容疑者の事件を単なるひとつの事件と見るのではなく、極悪非道な犯罪者から国民を保護する社会的防御システムを構築し、法を全般的に整備する契機とみなすべきだ」と述べた。これら犯罪者を社会から隔離し、事件の再発を防がねばならないと強調している。

 こうした判断から、ハンナラ党は犯罪者を永遠に社会から追放できるよう、減刑や仮釈放、赦免のない「絶対的終身刑」を導入するなど凶悪犯罪に対する処罰を大幅に強化することを検討する。

 現行では、凶悪犯に対し無期刑を宣告しているものの、10年ほど経つと受刑者の服役態度などに応じ減刑するようになっており、刑の実効性が落ちるとの指摘が提起されてきた。一方、今回推進される終身刑は、無期刑と概念は似ているが犯罪者を死ぬまで社会の構成員に加われないようにすることから、犯罪の予防効果が大きく、刑罰としての効果も高められるとハンナラ党は判断している。
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