<W解説>裁判所が、韓国の大統領選有力候補、李在明氏の差し戻し審の延期を決めた理由

韓国のソウル高裁は今月7日、最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン（李在明）前代表の差し戻し審について、初公判を大統領選（6月3日投開票）後に延期すると明らかにした。李氏は大統領選の同党公認候補で、各世論調査では他候補を引き離して次期大統領にふさわしい人物として支持率トップを独走している。李氏は、大統領選前に罰金100万ウォン（約10万円）以上の刑が確定すれば、出馬できなくなっていたが、選挙前に量刑が確定する可能性はなくなった。高裁は当初、初公判は今月15日に開くとしていたが、6月18日に延期となった。ソウル高裁は「大統領選候補である被告に、平等な選挙運動の機会を保障し、裁判の公平性に対する懸念を排除するため」と説明している。