ハリウッドの大作が相次ぎ公開される中、ことし上半期は韓国映画の力を見せ付けていると言っても過言ではないようだ。意外な興行成績を収めている韓国映画の役割はとても大きい。

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 エロティック宮中時代劇「後宮」の人気はすさまじいものがある。公開5日で98万人を動員した。関心を集める女優チョ・ヨジョンの露出。「バンジージャンプする」などを手掛けたキム・デスン監督の演出力も高く評価されている。

 ことし5月までに映画館に足を運んだ観客数は6800万人余り。昨年の同時期に比べ、23%上がっている。韓国映画の市場平均占有率は53.3%で、外国映画占有率46.7%を上回っている。

 このような結果は口コミなどで予想外の宣伝効果を生み、韓国映画の興行を後押しする形で全般的な市場を伸ばしていると分析される。

 最近公開されたロマンチックコメディ「私の妻のすべて」は、清純なイメージを脱いだイム・スジョンら主演陣の演技により340万人を超え、現在と過去を行き来する設定で30、40代から90年代の懐郷を呼び起こした「建築学概論」は、ロマンス映画の興行記録を塗り替えている。“石弓テロ事件”を素材に、司法部にスポットを当てた「折れた矢」も340万人を動員し、意外な興行作となった。ピョン・ヨンジュ監督の映画「火車」も、女優キム・ミニの再発見として話題となり、上半期の上位圏内に入っている。硬いシナリオと思いがけないイメージチェンジに成功した俳優の演技が、興行成績を押し上げたとみられる。

 一方で、カン・ジェギュ監督とチャン・ドンゴン主演の「マイウェイ 12000キロの真実」やソン・ガンホとイ・ナヨン主演の「ハウリング」、キム・ミョンミンの「ペースメーカー」など、トップスターを起用しながらも興行に失敗した作品も存在する。