北朝鮮「ウクライナのダム決壊は、米・ウクライナの “自作自演”」

ロシアによるウクライナ侵攻の中、北朝鮮はカホフカ・ダムの破壊について「米国とウクライナの自作自演だ」と主張した。

北朝鮮の国営“朝鮮中央通信”は9日、国際問題研究院のオ・ソンジン研究員が書いた「カホフカ・ダムの決壊は、第2のノルドストリーム事件にすぎない」という内容を載せた。

ロシアとヨーロッパをつなぐ海底ガス・パイプライン「ノルドストリーム」で昨年9月、3か所が破損し大規模なガスが漏れるという事件が起き、これに関し「ロシア・米国・親ウクライナ勢力などが背後に絡んでいる」という推測の報道が伝えられた。しかし、その実態はまだわかっていない。

朝鮮中央通信は「全世界が今回の決壊による人的・物的被害を心配している中、ウクライナと米国など西側世界は全ての責任をロシアに押し付けるため、卑劣な行動に出ている」と主張した。

つづけて「今回の爆発により、ロシアで新たに統合された地域の平和的な住民が莫大な被害を受けていることを踏まえると、むしろウクライナ当局が米国の黙認の下、このような大きな犯罪を犯したという動機は十分だ」とし「結局今回の決壊事件は、ロシアに災難の責任を負わせるため、米国とウクライナが共謀・結託した一つの自作劇だ」と強調した。