供給不足と原油価格の下落で「砂糖価格」が4か月連続上昇=韓国報道(画像提供:wowkorea)
供給不足と原油価格の下落で「砂糖価格」が4か月連続上昇=韓国報道(画像提供:wowkorea)
世界の食料価格が再び下落している。ただ、砂糖価格は依然として上昇傾向だ。供給不足が指摘されてから、4か月連続で上昇している。

 3日、韓国農林畜産食品省によると、国連食糧農業機関(FAO)が発表した先月の世界食糧価格指数は124.3で、前月(127.7)より2.6%下落した。

 世界食糧価格指数は昨年3月159.7で最高値を記録した後、今年3月に127まで下がった。その後、4月にわずかな反発を見せたが、先月再び下落した。

 品目別に見ると、砂糖と肉類の価格指数は先月より上がり、穀物と油脂類、乳製品は下がった。

 特に、砂糖価格指数の上昇傾向が強い。先月の砂糖価格指数は前月(149.4)より5.5%上昇した157.6だった。今年1月の価格指数116.8と比べると、4か月間で34.9%上昇した。

 国際的な供給不足に加え、ブラジルでは大豆やトウモロコシの輸出が優先され、砂糖の船積みが遅れたことが価格上昇の要因とみられる。

 同省は「今年、ブラジルでサトウキビの生産が増加する見込みだ。気象条件が改善され、収穫が順調に進んでいるため、価格の上昇幅は大きくなかった」と説明した。

 砂糖価格の上昇には、国際原油価格の下落も影響を与えた。韓国政府は先月末、世界の砂糖価格が2011年以降最高を記録したことを受け、砂糖割当関税残余量に対する適用税率を5%から年末までに0%に調整することにした。

 肉類の価格指数は前月(116.7)より1%上昇した117.9だった。

 家禽肉は鳥インフルエンザ(AI)の拡散に伴い、供給不足が懸念される中、アジア地域の需要が増えて価格が上昇した。

 牛肉の価格はブラジル産の牛肉に対する需要が増え、米国産牛肉の供給量が減り上昇した。豚肉は生産費の上昇に伴い生産活動が萎縮し、ブラジル産の豚肉に対する需要が増え価格が上がった。

 一方、穀物価格指数は前月(136.1)に比べ4.8%下落した。指数は129.7だった。

 国際小麦価格は供給量が十分であると予想され、黒海穀物協定が延長され下落した。トウモロコシの価格もブラジルと米国で生産量が増加するものと予想され、下落した。米の価格はベトナム、パキスタンなど一部の輸出国の供給量が減り上昇した。

 油脂類価格指数は前月(130)より8.7%下落した118.7だった。パーム油は需要が低調で価格が下落し、大豆油、菜種油、ひまわり種油などは供給が十分で価格が下落した。

 乳製品価格指数は前月(122.6)より3.2%下落した118.7だった。チーズは北半球地域の牛乳生産増加時期とあいまって価格が下落し、粉ミルクは北アジア地域で需要が増えたが、オセアニア地域で牛乳供給が減少して価格が上昇した。

 バターの場合も需要増加によって価格が上昇したが、欧州産バター輸出容量が十分で価格の上昇幅は小さかった。

 FAOは24品目に対する国際価格動向を調査し、穀物・油脂類・肉類・乳製品・砂糖の5品目別に食糧価格指数を毎月集計して発表している。指数は2014~2016年の平均価格を100として比較し、示される数値だ。
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