「人間の脳にチップ移植」…マスクのニューラリンク「FDA臨床承認」(画像提供:wowkorea)
「人間の脳にチップ移植」…マスクのニューラリンク「FDA臨床承認」(画像提供:wowkorea)
テスラのイーロン・マスクCEOが設立した生命工学スタートアップ「ニューラリンク」が人間の脳に電子チップを移植するための臨床試験の承認を受けた。

 25日(現地時間)、ブルームバーグ通信などによると、ニューラリンクは米食品医薬品局(FDA)から人体臨床試験の承認を受けたと発表した。ニューラリンクは「(臨床承認で)私たちの技術が多くの人に役立つ重要な一歩を踏み出した」と話した。

 ニューラリンクは脳に電子チップを移植してコンピューターと連結する、いわゆる「脳インプラント」プロジェクトを推進している。これを通じて失明や麻痺のような脳・神経疾患を治療し、ひいては人間知能と人工知能(AI)を連結できるものと期待している。

 臨床承認に先立ち、ニューラリンクは臨床前の安全性試験と対象試験(ベンチテスト)を経て合格点を受けた。これはニューラリンクの生体適合性や機械的欠陥などに対する憂慮がある程度解消されたという意味だ。ニューラリンクは以前にもFDAに臨床承認を申請したが、断られたという。専門家たちはニューラリンク装置に搭載されたリチウムバッテリーと電線の人体有害性、装置除去過程での脳損傷の可能性など懸念した。昨年末、マスクCEOはFDAの承認を得るために「初期バージョンが出れば、私も頭にチップを埋め込む」とまで言った。

 臨床試験の承認を受け、ニューラリンクは妥当性調査と品目許可臨床試験などの後続研究を進めることができるようになった。ただしニューラリンクはまだ臨床試験の参加者を募集していない。ニューラリンクと同様に脳インプラント事業を推進するシンクロナイズの場合、FDA承認後、臨床のためのチップ移植まで約1年がかかった。FDAで神経移植試験の責任者を務めたクリスティン・ベレコロラド大学教授は、ニューラリンクが商用化されるには5~10年かかると展望した。
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