韓国LCCフライカンウォン、経営難で20日から運航全面中断(画像提供:wowkorea)
韓国LCCフライカンウォン、経営難で20日から運航全面中断(画像提供:wowkorea)
韓国北東部、江原道のヤンヤン(襄陽)空港を拠点とする航空会社フライカンウォンが、経営難などの理由で20日から運航を全面中断する。

 18日、江原道庁によると、同社は来月30日まで国内・国際線の運航を全面中断するという。

 同社はこの日の午後、ソウル地方航空庁に運航中断申請書を提出した。国内線の襄陽~済州路線は19日まで運航する予定だ。

 また、購入した航空券は手数料なしで全額払い戻しし、予約客が別の航空便を利用できるよう片道当り10万ウォン以内の補償金を支払い、国内線で20日~24日の襄陽~原州路線では、空港間の臨時無料シャトルバスを運行する。

 江原道庁は同社の企業再生について、緊急声明分を発表し、企業と大株主に責任ある態度を促した。

 道庁は「厳しい財政状況にもかかわらず、フライカンウォンにはずでに145億ウォン(約15億円)を支援している。今年は22億ウォン(約2億2800万円)の支援予算を確保した」とし、「襄陽郡と共に、空港インフラ拡充のために2026年まで貨物ターミナルの建設に地方消滅対応基金など307億ウォン(約31億9000万円)を投資する予定」と明らかにした。

 また「対策のない無条件的な支援は、道民にさらなる大きな負担として戻ってくる」とし、「自ら骨を削る努力もないのに、無制限に支援することは望ましくない」と説明した。

 続けて「フライカンウォンの大株主にも責任ある態度と共に、自ら現実性があり実現可能な対策を立てるなら、支援する準備ができている」とし、「フライカンウォンが自ら努力し、予約客に対して航空路線の利用に支障が発生しないよう責任ある態度を求める」と付け加えた。

 江原道庁は国土交通省や空港公社と協力し、利用客の被害を最小限に抑える方針だ。

 フライカンウォンのチュ・ウォンソク代表は、「投資交渉を進めてきた私募ファンド運用会社のJKウィザーズ側で否定的な意見を提示した。そのため、投資の誘致に失敗したと判断し、企業再生の手続きに入った。再生申請は来週月曜日頃行う予定」と述べた。

 続けて「航空機の運航中断で不便を感じた乗客の方々に申し訳なく、最大限補償がなされるようにしたい。裁判所が再生申請を受け入れ、会社が回生できるよう最善を尽くす」と付け加えた。
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