自営業多重債務者のローン720兆ウォン…全体の70%を超える(画像提供:wowkorea)
自営業多重債務者のローン720兆ウォン…全体の70%を超える(画像提供:wowkorea)
融資を受けている自営業者10人のうち7人が多重債務(3つ以上の金融機関から融資を受けている場合)者であることが分かった。高金利現象が続く場合、国内経済に悪影響を及ぼす可能性も排除できない。

7日、国会の企画財政委員会所属のチン・ソンミ議員(共に民主党)が韓国銀行から受け取った「自営業者貸出現況」資料によると、昨年第4四半期の自営業者への融資残高は1019兆8000億ウォン(約104兆2890億円)となった。このうち多重債務者の融資残高が720兆3000億ウォン(約73兆6600億円)に達した。

特に2021年第4四半期の全自営業者融資残高909兆2000億ウォン(約93兆円)のうち630兆5000億ウォン(約64兆5000億円)だった多重債務者融資規模は、1年間で89兆8000億ウォン(約9兆1830億円)増加したことになる。自営業者全体のローンに占める割合も70%を超えた。

同期間の融資者、首都262万1000人から44万9000人増えた307万人となった。このうち多重債務者であり、低信用(7~10等級)または低所得(下位30%)の脆弱(ぜいじゃく)借主が28万1000人から33万8000人と5万7000人増加している。

問題は高金利か 脆弱借主の融資増加傾向が大きいという点だ。

全体借主増加率17.1%より返済能力が脆弱な自営業借主の増加率が20.3%とより高い増加傾向を見せた。非銀行圏融資残高は全体の39.4%である401兆3000億ウォン(約41兆円)で、全自営業者融資残高のうち非銀行圏融資残高が占める比重も1年で35.5%から39.4%に増えた。

インフレと金利引き上げが深刻化し、多重債務者中心に不良債権が発生する可能性があるという懸念も出ている。自営業の返済延滞率は2021年第4四半期までに0.16%から2022年同時期0.26%へと増加し高い上昇を見せた。多重債務者の延滞率も2021年第4四半期の0.8%から、2022年の第4四半期の1.1%と重加した。

チン議員は「自営業多重債務者と脆弱借主を中心とした自営業者ローンの質の悪化が確認される」とし「2022年の1年間に続く基準金利引き上げによる自営業者の利子負担を軽減し、自営業者の返済能力を高めるカスタマイズ型支援策の策定が緊急だ」と強調した。
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