CPTPP、イギリス加盟を承認か、中国・台湾の加入進まず(画像提供:wowkorea)
CPTPP、イギリス加盟を承認か、中国・台湾の加入進まず(画像提供:wowkorea)
イギリスが31日、「環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)」に加入するものと予想される。イギリスの他にも中国、台湾、エクアドル、コスタリカ、ウルグアイなどが加入を申請した中で、加盟国は中国と台湾とどのように交渉を進めるべきか苦戦している。

ジア の最新ニュースまとめ

日本経済新聞などによると、CPTPP加盟11ヵ国は31日、オンラインで閣僚級会議を開催し、イギリスの加盟可否を公式決定する予定だ。主要外信は、11の加盟国がイギリスの加盟について幅広い合意に達するものと予想したイギリスもCPTPP交渉が順調に進んでいると明らかにするなど、加入が既成事実化する雰囲気だ。

CPTPPは日本、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムなどアジア・太平洋地域11ヶ国が締結した自由貿易経済ブロックで、日本が議長国を受け持っている。当初、アメリカを含め12ヶ国が環太平洋経済連携協定(TPP)を推進したが、トランプ前政権時代の2017年1月に一方的に脱退し、2018年12月にCPTPPとして再発足した。

アメリカの脱退で規模は大幅に減ったが、依然として自由貿易協定(FTA)経済圏を形成するだろうと見ている。イギリスの加盟で欧州経済圏が拡大し、先進国を含めた多国間FTAになるという点で意味が大きいと日経は評価した。

英国の他にも中国、台湾、エクアドル、コスタリカ、ウルグアイなどが現在CPTPPに加入を申請中だ。

加盟国間の共通認識はないが、中国が台湾を吸収統一するという意図があるだけに、両国を同時に受け入れるのは難しい。この場合、世界2位の経済大国である中国を優先視する可能性が高い。

しかし、アメリカの復帰の可能性、米中関係などを考慮すると決定が容易ではない。ウクライナ戦争以後、世界秩序は中国・ロシアとアメリカ・欧州間の対立構図に再編されている。日本、イギリス、オーストラリアはアメリカの同盟国であるため、イギリスと日本主導で中国包囲網を期待する見方もある。

一方で、中国がCPTPPが定める厳格な自由貿易基準を守らないだろうという懸念も大きい。不透明な政府補助金、外国企業の中国市場進出時の強制技術移転などの不安要素が障害物となっている。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 82