朱豪英、国民の力院内代表(画像提供:wowkorea)
朱豪英、国民の力院内代表(画像提供:wowkorea)
チュ・ホヨン(朱豪英)国民の力(与党)院内代表は29日、共に民主党(野党)が糧穀管理法を一方的に通過させたとし「この法案の弊害を防ぎ、国民と農民を共に保護するためには憲法上残っている大統領の再議要求権(拒否権)行使を要請するしかない。ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の決断を要請する」と明らかにした。

朱院内代表はこの日の午後、国務総理公館で開かれた党政協議会で「共に民主党は169席に達する議席を前面に出して立法暴走を数回した。暴走被害はそのまま国民が受けたが、未だにそのような点を認識できないようだ」と指摘した。

続いて「そうでなくてもコメは過剰生産されるのに、この法案が施行されるとコメ生産量はより一層増えるだろう。そうなると政府がますます多くのコメを義務的に買い入れなければならず、これにより財政をますます多く投入しなければならない」と憂慮した。さらに「また、このように過剰生産されたコメが増えると政府は数年後にほぼ安値で売り払うようにしなければならない状況なのに、それでは莫大な国民の税金をそのまま捨てるわけだから、このような法案が通過する国は正常な国ではない」と叱咤(しった)した。

朱院内代表は「共に民主党は自分たちが政権与党だった時も処理しなかった法案を今になってこのように無理やりに強行処理しようとする理由は、一部の農民たちの歓心を買おうとする意図と尹錫悦政府が農民たちのためではないように見せる意図としか見られない」と批判した。

また「わが党が国会でどんな方法を使っても防ぐべきだったのに、防げずに力不足を感じており、少数与党の限界ゆえに仕方なかった」として尹大統領の拒否権行使を促した。

ハン・ドクス(韓悳洙)国務総理は「野党が民生経済と直結した法案を与野党のコンセンサスなしに処理したことについて遺憾だ。政府は正常な市場機能を歪曲(わいきょく)し、過度な財政負担を引き起こすなど、未来世代に大きな負担になりうる政策については、原則に基づき徹底的に対応する」と述べた。

韓総理は「糧穀管理法改正案だけでなく、他の似たような法案が国民的コンセンサスや協議なしに推進されている」として共に民主党の‘単独立法’についても批判した。韓総理は会議の直後、糧穀管理法改正案の談話文を発表する予定にしている。これは、糧穀管理法に対する大統領拒否権を行使するものと見られる。

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