「給与より稼げる」…麻薬の密輸に手を出す外国人労働者=韓国(画像提供:wowkorea)
「給与より稼げる」…麻薬の密輸に手を出す外国人労働者=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国のチョンジュ(清州)地方検察庁は過去1年間に麻薬類を密輸した事犯を集中捜査した結果、計70億ウォン(約7億円)相当の麻薬類を押収したと明らかにした。

清州地検は29日、昨年2月から今月初めまでの約1年間に集中捜査を実施し、計10件の麻薬密輸事件を摘発、17人の密輸事犯を拘束起訴したと説明した。

押収された麻薬類はヒロポン6.2キログラム、ヤーバー10万錠、MDMA(エクスタシー)4700錠などだ。これは30万人が同時に使用できる量で、70億ウォン相当に達する。

清州地検によると、産業団地などに就業した外国人労働者らが給与より高い収益を得るため麻薬の密輸・運搬の犯行に加担するケースが多い。

外国人労働者の給与は月200万ウォン(約20万円)にすぎないが、麻薬類を1回保管および運搬する手当は400万ウォン~2000万ウォン(約40~200万円)に達するだけに、犯行に加担する理由になるという。

特に、「ヤーバー」1錠のタイでの卸売価格は30バーツ(約115円)に過ぎないが、韓国での価格は10万ウォン(約1万円)で、密輸時に約100倍の収益を得ることができるという。ヤーバーはタイで主に生産されるヒロポンとカフェインを混ぜた合成麻薬だ。

清州地検の関係者は、「今後は関税庁、国家情報院などの関連機関と緊密に協力し、海外の共犯にまで捜査範囲を拡大する」とし、「大韓民国を麻薬犯罪から保護し、『麻薬清浄国』の地位を取り戻せるよう最善を尽くしていく」と強調した。
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