昨年8月の韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド」(資料写真)=(聯合ニュース)
昨年8月の韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド」(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国は13日から23日までの11日間、大規模合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、FS)」を実施する。演習を通じて連合防衛体制を点検し、対北朝鮮抑止力の強化を図る。 韓米は今回の演習で北朝鮮の核・ミサイルの高度化や、ロシアのウクライナ侵攻などで変化した安全保障環境を反映したシナリオを土台に、状況に合わせた訓練を展開することで韓米同盟の対応能力を強化する計画だ。 シナリオの中には韓米軍が北朝鮮の挑発に反撃した後、北朝鮮内で実施する治安維持や行政力の復元、市民への支援など北朝鮮の安定化のための作戦も含まれているという。 今回の演習は、実際の戦争状況を想定して過去最長となる11日間、連続して進められる。大規模な機動訓練を含むもので、文在寅(ムン・ジェイン)前政権時代の2018年を最後に中断された戦区級の大規模な合同野外機動訓練が5年ぶりに復活することになる。 演習期間中、韓米は合同野外機動訓練をかつての「フォールイーグル」以上の水準で実施する。合同上陸訓練「双竜訓練」や合同特殊作戦訓練「チーク・ナイフ」など約20の訓練を集中的に行う計画だ。 韓米は演習期間中に集中的に実施する合同野外機動訓練を「ウォリアーシールド(戦士の盾、WS)FTX」と命名した。 文政権が18年9月に北朝鮮と軍事合意を結んで以降、合同機動訓練は大隊級以下に縮小して実施されていた。韓米は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後の昨年下半期に実施した合同軍事演習「乙支フリーダムシールド」で連隊級以上の機動訓練を再開し、今回のFSで戦区級の機動訓練を復活させる。 米原子力空母ニミッツをはじめ、迎撃ミサイルシステムを備えたイージス艦、巡航ミサイル「トマホーク」を搭載できる原子力潜水艦などの参加も予想され、韓米日のミサイル警報訓練を実施する案も推進されている。 米国は先月末にロサンゼルス級原子力潜水艦「スプリングフィールド」を、今月3日に戦略爆撃機B1Bや無人機MQ9を、6日には核兵器を搭載できる戦略爆撃機B52Hを朝鮮半島に展開した。 韓米両軍は北朝鮮の挑発に備え、演習中は北朝鮮に対する監視・警戒態勢を強める計画だ。 北朝鮮は今月9日、FSに反発して近距離弾道ミサイル(CRBM)6発を発射。これを視察した金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は 「敵の戦争準備の策動に圧倒的に対応できる能力を維持しなければならない」と述べ、韓米の演習を「戦争準備」と規定し、緊張を高める原因が韓米にあるとした。
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