韓国のデートDV、8年間で2倍に増加…検察「繰り返しの暴行には、逮捕して捜査」(画像提供:wowkorea)
韓国のデートDV、8年間で2倍に増加…検察「繰り返しの暴行には、逮捕して捜査」(画像提供:wowkorea)
韓国警察では最近、「デートDV(ドメスティック・バイオレンス)」と呼ばれてきた交際相手への暴力犯罪に対する対応を強化している。特性上、暴力の程度も重く、事件発生自体も急増していると判断されるためとみられる。

 11日、韓国警察庁の交際暴力摘発人員統計によると、2014年には6675人だったデート暴力事件の検挙人数は、昨年には1万2841人に増加した。8年間で92.4%増えた。デート暴力とは、現在または過去の恋人関係の中で発生する身体的・精神的・性的攻撃行為を包括的に意味する。

 検察はデート暴力事件の場合、持続的・反復的に発生し、再犯率が高く、暴力の程度が重いことも、犯罪被害の深刻性を増す要因だとみている。関係の特殊性により、被害事実がよくわからなかったり、被害程度が実際よりも軽く認識される場合も多いという。

 検察は、このような深刻性を考慮し、8日からデート暴力事件に対する厳正な対応策を策定・実施した。約4年間の主要なデート暴力事件関連の犯行動機、犯罪対象、犯罪の様式、犯罪の歴史、判決などについて、総合的に分析した上で策定した。

 検察は、犯罪の程度や状況が重大な場合には原則として逮捕状を請求して、逮捕し捜査する。被害者に対して繰り返し重傷を負わせたり、暴力犯罪歴がある人が、危険な方法で傷害を与えた場合などがこれに該当する。また、女性被害者の届け出に恨みを持った犯行、残虐行為・監禁などの犯罪と結びついて傷害を与えたり、同じ被害者を繰り返し暴行した場合にも逮捕し捜査することにした。

 起訴と同時に罰金刑を言い渡すような簡易起訴ではなく、正式起訴の範囲も拡大し、刑事訴訟の段階で刑務所刑を要求することにした。女性に一定期間以上の治療を必要とする傷害を与えたり、暴力犯罪歴がある人が同じ被害者に対して繰り返し暴行した場合、危険な物を使用して女性の住居に侵入した場合は、正式に起訴して刑務所刑を求刑するという。

 デート暴力事件の場合、女性が被害者である場合が多いことから、「被害者が女性である場合」を加重処罰の要因として定めた。犯罪に、身体的自由の制限や監禁が含まれる場合は、別の加重処罰要因として考慮する。また、恋人関係であったが別れた後に暴力傾向が現れる場合がある特性も反映し、過去の犯罪時点を問わず、暴力犯罪歴を加重処罰要因として考慮して再犯の判断範囲を拡大した。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 104