28日、民主党の内外では、イ代表逮捕同意案の表決結果において「組織的離脱票があった」ということに重きが置かれている。
27日、国会本会議に上程された逮捕同意案は与野党議員297人の無記名投票の結果、賛成139票・反対138票・無効11票・棄権9票であった。国会法上、逮捕同意案が可決されるためには在籍議員の過半数出席と過半数の賛成が必要だが、この日の表決は賛成票が反対票より1票多かったにもかかわらず、過半数(149票)を満たせなかったことから「否決」という釈然としない結果で終わった。
ある議員は「これまでの経験上、無効票や棄権票は多くても2~3票ほどで、(今回のように)11票や9票というのは異例なことだ」とし「意図的な無効・意図的な棄権とみるべきだ」と語った。
親“李在明”系の強硬派とされるチェ・ガンウク議員も、ラジオ番組で「むやみにお話しすることはできないが、数字だけをみるとこれまでこのように棄権・無効票が多かったことはない」とし「なんらかの明確な意思表明のようだが、組織的に行なわれたのかを知り得る手がかりは全くない」と語った。
また、いわゆる「圧倒的な否決」を公言していた親“李在明”系と指導部の一部では、感情的な反応を示した。親“李在明”系のある重鎮議員は、表決の結果が発表された直後「本当に失望した。非常にショックであり、このように訴えたのにもかかわらず(党代表ではなく)与党に歩調を合わせる人たちと(今後)共に進むことができるだろうか」と嘆いた。
カン・トゥク民主党院内副代表もこの日、フェイスブックを通じて「名分も原則もない人たちが中心となるのを防がなければならないということ、これが大義だと考える。その方々もまた賛成票を投じたことが名分や原則だと考えるのなら、その理由を堂々と話すことが正しいとみる」とつづった。これは、党内で「離脱票」を投じた議員たちを狙った発言だと解釈される。
このように民主党内では感情が高まる中「党内の内紛が本格的に始まった」という見方も出ている。親“李在明”系のある議員は「これから議員総会など互いが顔を合わせる席で、激しい口論が繰り広げられる可能性も高い」とし「来年の総選挙を控えた『内部闘争』は敗北につながるにもかかわらず、非常に混乱し懸念される状況が展開するだろう」と推測した。
また、民主党内の強硬な支持者たちが主導する「反乱票の割り出し」作業も露骨化している。彼らは賛成票を投じたと思われる議員たちのリストを回し、27日の表決結果後には夜遅くまで民主党舎の前で非“李在明”系を糾弾する声をあげた。
このような感情的な対応に、非“李在明”系は「表決の結果を直視せよ」という立場である。ある非“李在明”系の議員は「離脱票の割り出しをして、党に何の益となるのか。感情的な対応をすべきではないのでは」とし「このような表決の結果が出たなら、そこに責任を感じ悩むべきだ」と語った。
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