サムスン会長、テレビ事業場視察...「1億ウォンを超える新製品に注目」(画像提供:wowkorea)
サムスン会長、テレビ事業場視察...「1億ウォンを超える新製品に注目」(画像提供:wowkorea)
韓国「サムスン電子」のイ・ジェヨン(李在鎔)会長が、来月発売される主力新製品を直接チェックするためにテレビ事業場を訪問した。特に、1億ウォン(約1000万円)を超えるマイクロLED製品に特別な関心を示し、次世代市場に注目したという。李会長は、韓国内で積極的なビジネス活動を続けており、将来の投資計画などを練っているものとみられる。

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 業界筋によると、李氏は21日にスウォン(水原)工場を訪れ、映像ディスプレイ(VD)事業部の経営陣と今年の戦略製品をチェックした。サムスン独自のコア技術をどのように保護し、市場拡大に出られるかについて話し合ったと伝えられている。

 また、新製品のデモストレーションを通じて、サムスン電子のテレビ製品全般の使い勝手やソフトウェアの改善状況などを確かめた。サムスン電子は、来月、OLED(有機EL)、Neo QLEDラインのテレビ新製品を発売する予定になっている。

 特に、李氏はマイクロLEDなどの次世代製品に特別な関心を示したと伝えられている。マイクロLEDは100マイクロメートル以下のLED素子を使用したパネル。OLEDのように自己発光し、無機物質を使用して焼きつきなく10万時間以上使用できるという利点がある。サムスン電子は、今年89インチのマイクロLEDテレビを発売する予定で、予想価格は1700万ウォン(約176万円)。

 その後、李氏はVD事業部の新入社員と会い、会話する時間を持った。先に社員と積極的なコミュニケーションを続けていたことの延長線上とされている。

 李氏は、最近、韓国内でさまざまな事業場を訪問し、事業の現況を確かめている。毎週1~2回出席しなければならなかった裁判は、次回の予定が3月3日。約3週間の余裕を得たため、この期間に国内事業の点検に力を入れことにしたようだ。李氏はダボスフォーラムを終え1月21日に帰国してから1か月ほど国内に留まっている。

 李氏の行動は、サムスン電子の未来事業を探すことと関係している。李氏は17日、チョナン(天安)市のオニャン(温陽)事業場を訪れ、半導体の未来技術で注目される次世代の先進パッケージ生産設備を点検した。7日には、サムスンディスプレイのアサン(牙山)事業場を訪れ、QD-OLEDパネルの生産ラインを視察している。

 韓国内の事業を点検し、将来の投資計画などのビジョン構想に力を入れているものとみられる。最近、サムスン電子は各事業部や海外法人から現金資産を最大限に集め、サムスンディスプレーから20兆ウォン(約2兆円)を借り入れるなど投資金を確保している。半導体投資だけでなく、ロボット、AIなど将来のサムスン電子をけん引する新規事業の発掘に乗り出す見通しだ。
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