韓国軍ベトナム戦争民間人虐殺被害、1審判決が今日宣告

ベトナム戦争当時、韓国軍に家族が殺害されたと主張する60代のベトナム女性が、韓国政府を相手取って起こした国家賠償関連の1審判決が今日（7日）に出る。

　法曹界によると、韓国のソウル中央地裁民事68単独は7日午後2時30分、ベトナム人のグエンティタン氏（63）が韓国政府を相手取って起こした国家賠償請求事件に対する判決期日を進める。

　1968年2月12日のベトナム戦争当時、クアンナム省ポンニ村で発生した民間人虐殺事件当時、8歳だったグエンティタン氏は、韓国軍青龍部隊（海兵隊第2旅団）所属の軍人たちの攻撃で銃傷を負い、これまで後遺症が残っており、家族5人をはじめ非武装の村の住民70人余りが当時殺害されたと主張している。彼女は2020年4月、韓国政府を相手に3000万ウォンを賠償せよという国家賠償訴訟を提起した。

　グエンティタン氏は、銃を撃った軍人たちを韓国軍だと記憶する理由として、まだら模様の軍服と鉄帽、二重まぶたのない外見と理解できない言語を挙げた。当事者尋問前に行われた証人尋問に出席したグエンティタン氏の叔父も、事件当日の虐殺現場を目撃したと証言した。

　一方、政府側は原告が韓国軍に被害を受けたという事実が立証されないという立場だ。当時、北ベトナムに同調するベトコンが韓国軍に偽装して民間人を攻撃した可能性があり、韓国軍が民間人を殺害したとしても交戦状態でポンニ村の住民を敵と誤認した可能性があるという主張だ。