判決公判に出廷するため地裁に到着した曺国被告=3日、ソウル(聯合ニュース)
判決公判に出廷するため地裁に到着した曺国被告=3日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地裁は3日、収賄罪や職権乱用罪などに問われた曺国(チョ・グク)元法務部長官(57)の判決公判で、懲役2年の実刑判決を言い渡した。検察は懲役5年を求刑していた。 地裁はただ、証拠隠滅や逃走の恐れがあるとは見なしがたいとして曺被告を法廷で拘束しなかった。 同被告は文在寅(ムン・ジェイン)前政権で青瓦台(大統領府)の民情首席秘書官、法務部長官を務めた。娘と息子の不正入学に絡む業務妨害、虚偽公文書作成・行使などの罪や、娘の奨学金を不正に受給した収賄罪などで2019年12月に在宅起訴されていた。その翌月には、高官らの不正を調べる民情首席秘書官を務めていた際、文在寅氏に近いとされた柳在洙(ユ・ジェス)前釜山市副市長に対する監察を打ち切った職権乱用の罪で追起訴された。 地裁は娘と息子の不正入学に関する罪の大半を有罪と認めた。また、娘の指導教授だった盧煥中(ノ・ファンジュン)釜山医療院長から娘の奨学金の名目で600万ウォン(約62万円)を受け取ったことについて、賄賂ではないものの請託禁止法違反だと判断した。監察の打ち切りに対しても有罪と見なした。 地裁は、曺被告の妻で、子どもの不正入学の共犯として起訴されたチョン・ギョンシム前東洋大教授には懲役1年の判決を言い渡した。これに先立ち、チョン被告は娘の不正入学や私募ファンド投資に絡む罪で、大法院(最高裁)で懲役4年の判決が確定していた。 一方、曺被告は判決後、控訴する意向を示した。
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