麻薬・暴力団まで関わったボイスフィッシング組織…韓国検察、30人を検挙(画像提供:wowkorea)
麻薬・暴力団まで関わったボイスフィッシング組織…韓国検察、30人を検挙(画像提供:wowkorea)
ソウル東部地方検察庁に設置されたボイスフィッシング犯罪の政府合同捜査団が麻薬事犯や組織暴力団などが関わったボイスフィッシング組織を捜査した結果、国内外の総責任者30人を立件し、このうち20人を起訴した。

東部地検のボイスフィッシング合同捜査団は1日、「単純な現金回収役だけが在宅送致された事件を全面再捜査した結果、麻薬事犯と組織暴力団との関連を確認し、国内外の総責任者ら計30人を立件し、8人を拘束起訴、12人を在宅起訴した」と明らかにした。また、まだ検挙されていない中国国籍の総責任者2人に対しては起訴中止後、インターポール(国際刑事警察機構)に国際指名手配を要請した。

合同捜査団は全面再捜査を通じ国内の総責任者が関わった麻薬犯罪の事実を確認し、麻薬類などを押収した。また、この過程でプサン(釜山)の組織暴力団組員らをボイスフィッシング犯行として立件し、国内の総責任者と中国の総責任者など、これまで明らかになっていなかった組織の全貌を把握したと説明した。

検挙された中国国籍の総責任者A(35)とB(37)、そして国内の総責任者C(39)は2013年9月からことし6月にかけて口座の犯罪との関わり、低金利貸付などを告知し、被害者らをだます方式でk韓国内の被害者23人から約9億5000万ウォン(約9975億円)をだまし取った容疑を持たれている。また、容疑者らはこの過程で現金回収役らを相手に警察官と詐称したり、C容疑者らは現金回収に失敗したかのように中国の総責任者をだまし、間で収益を得たりした。

この過程で合同捜査団は合同検挙、家宅捜索などを通じ迅速な捜査を行うことができたと強調した。9月に捜査権調整により麻薬密輸と流通ではない単純な投薬・所持は検察の直接捜査が不可能となったものの、検察は麻薬の状況があり逃走したC容疑者に対しCCTV(防犯カメラ)映像の分析などから2時間以内にC容疑者を検挙し、ヒロポンや注射器なども現場から押収した。

また、合同捜査団は組織暴力団がボイスフィッシングに関わっているという点を確認できた事例でもあると評価した。釜山の暴力団トップのD容疑者(54)はボイスフィッシング組織に他人名義の通帳をあっせんした対価として約1億7000万ウォン(約1784億円)を受け取り、別の暴力団組員E容疑者(41)は他人名義の携帯電話のUSIMチップを提供しC容疑者らを手伝った容疑を持たれている。麻薬と関連した組織暴力団らが短時間で犯罪収益を得られるボイスフィッシングに加担した事実が明らかになった事例だ。
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