<梨泰院事故>龍山署長の事故対応に批判の声(画像提供:wowkorea)
<梨泰院事故>龍山署長の事故対応に批判の声(画像提供:wowkorea)
韓国ソウルのイテウォン(梨泰院)で起こった雑踏事故当日、ヨンサン(龍山)警察署長は事故40分後に現場を管轄する梨泰院交番に到着したことが明らかになった。

 韓国警察庁特別監察チームは4日、事故当日、イ(李)某龍山警察署長が梨泰院の交番に到着した時間は、午後11時5分ごろだと発表。李署長は当初、当日に龍山大統領室周辺で行われた「大統領退陣」ろうそく集会の警備管理を午後8時30分ごろに終え、午後10時17分ごろに梨泰院の交番に到着したと知られていた。

 しかし、監察の結果、現場指揮のため梨泰院の交番に到着した時間は、事故発生(午後10時15分)から約40分も経過していたことが判明。先立って警察庁は2日、李署長に対して「事故現場に遅れて到着し、指揮管理をおろそかにした。報告も遅れた」として、待機発令した。

 警察署長の事故対応など、公職者の緩んだ綱紀について、批判の声が高まっている。

 ソウル経済新聞は5日付の社説で、「公職綱紀の崩壊が深刻だ」と批判。「尹政権国家の主要責務である安全と安保・民生を確保するためには、緩んだ公職綱紀から正すべきだ」と指摘した。

 同日、キョンヒャン(京郷)新聞も社説で、「市民の安全を最優先に考えなければならない公職者たちが職務を怠って右往左往している間、事故現場では多くの市民が自発的に乗り出して人命救助活動を繰り広げた」と、公職者の怠慢な態度を皮肉った。
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