名門大学に政府の支援20%集中…非首都圏大「差別」深刻=韓国(画像提供:wowkorea)
名門大学に政府の支援20%集中…非首都圏大「差別」深刻=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国のソウル大学、ヨンセ(延世)大学、コリョ(高麗)大学の3大学を指すいわゆる「SKY大学」が教育部を除く中央省庁の財政支援金(国家奨学金および国立大学経常運営費を除く)の約5分の1を占めることが分かった。上位圏の大学に支援金が過度に集中しているという指摘だ。

 30日、国会教育委員会のミン・ヒョンベ議員(光州光山区乙)が教育部から提出を受けた「2020年高等教育中央省庁大学財政支援現況」資料によると、教育部以外の中央省庁財政支援総額3兆742億ウォン(約3100億円)のうち5959億ウォン(約540億円)がSKY大学に支援された。これは全体大学財政支援金額の19.4%に該当する。

 支援額はソウル大学2724億ウォン(約274億円、8.9%)、延世大学1649億ウォン(約166億円5.4%)、高麗大学1586億ウォン(約160億円、5.2%)の順だった。

 政府の大学財政支援も首都圏に偏っていることが分かった。

 ミン議員が教育部から提出してもらった「2020年地域別大学財政支援現況」資料によると、計14兆2166億ウォン(約1兆4350億円)の財政支援のうち、首都圏大学と非首都圏大学がそれぞれ5兆2552億ウォン(約5304億円、37%)、8兆9614億ウォン(約9045億円、63%)ずつ支援を受けたことが分かった。非首都圏大学が首都圏に比べて3兆7061億ウォン(約3740億円)多くの支援を受けたが、大学当たりの平均支援額は首都圏が395億ウォン(約40億円)、非首都圏が378億ウォン(約38億円)で、首都圏大学が平均17億ウォン(約2億円)ずつ多くの支援を受けていると集計された。

 ミン・ヒョンベ議員は「少子化による学齢人口減少で非首都圏大学が存立の危機に陥っているが、政府大学財政支援まで首都圏の一部大学に集中している」とし、「財政難に陥っている非首都圏大学に対する支援強化と競争力確保が至急必要だ」と強調した。
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