最近、四川省の一部地域の気温が40度を超え、電力需要は昨年同期比25%急騰したという。それに対して水力発電のための水流入量は日照りの影響で半分に減った。四川省は電力の82%を水力発電から得ている。そのため一部の、事務室の建物とショッピングモールは電力節約のためにエアコン、照明、エスカレーターの使用を調整し、個人にも省エネを促した。
問題は、断電が製造業者の不況を加速させかねないという点だ。人口8400万人の四川省は、電気自動車のバッテリーと太陽電池パネル産業の中核製造地域である。四川省は中国内のリチウム生産量の20%、ポリシリコンの13%を占めている。両鉱物資源はそれぞれ太陽光と電子産業の核心原料として使われる。
また、アップル製品を委託生産する台湾フォックスコン、世界最大バッテリーメーカーの中国CATL、米国半導体メーカーのインテル、日本トヨタ自動車などが四川省に工場を置いている。「国民を優先して電気供給」という名目でこれらの工場は稼動が中止された状態だ。
マッコーリー証券のラリー・フー中国部門首席エコノミストは「現在、断電によりサプライチェーンが一時的に中断される可能性がある」とし「短期的ではあるが電気自動車バッテリーのような電子製品の価格高騰につながりかねない」と指摘した。
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