欧州連合(EU)首脳らがウクライナ産穀物を陸路で円滑に運ぶための代案を模索している。ロシアが主要穀物輸出港であるオデッセイ港を封鎖したことで、ウクライナ産穀物が大量廃棄される危機に瀕している。

30日(現地時間)、フィナンシャルタイムズ(FT)によると、EU首脳らは2日間行われる会議で、今夏の収穫期に備えてウクライナから数百万トンの穀物を運送するための代案経路模索を話し合うものとみられる。

ウクライナは全世界の小麦供給の12%、トウモロコシ供給の15%を占める主要穀物輸出国で、ひまわり油も50%を生産する。ウクライナはロシアのオデッサ港封鎖後、穀物輸出に支障をきたしているが、8月の収穫期以前の3か月間で2000万トンほどの穀物を輸出できなければ、貯蔵所が不足し、そのまま腐らせることになるという。

EU執行委員会は加盟国に列車と運転手、トラック、船などを提供することを促し、国境間の移動速度を高めるよう要求したが、容易ではなさそうだ。民間貨物運送会社は保険に加入できず、ロシア軍によって攻撃される可能性があるため、ウクライナにトラックを送ることをしぶっているという。

一方、ロシアは食糧危機と関連してEUに責任を転嫁している。EU執行委員会は、ロシアがアフリカで物価上昇と食糧不足が現れる理由をEUの制裁のためだと宣伝している。
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