韓氏は元経済官僚で、保革いずれの政権でも要職を担ってきた。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権でも首相を務めた。
韓氏はこの日、「物価不安や家計負債(の増大)など国民の暮らしと直結する問題の解決に向けあらゆる政策手段を検討し、対策を講じる」と述べた。新型コロナウイルスの流行に伴う防疫措置で打撃を受けた小規模事業者に対する損失補填(ほてん)を盛り込んだ補正予算案に触れ、国会で可決すれば直ちに執行できるよう準備を整えるとした。不動産問題に対しては、市場の原理がうまく働くよう政府と民間の役割を調整すると説明した。
韓氏は経済政策に関し、「大胆かつ強力な規制革新を推進する」と表明した。市場経済の仕組みを基盤に民間が主導、政府が後押ししてこそ成長が可能との見解を示した。持続的な成長と未来に向け、若者への支援、人材育成、地域主導型の均衡発展に注力する。
また、「しっかり仕事をする有能な責任政府」を目指す考えを明らかにした。現場を重視し、創造力を持ち、意思疎通する内閣にしてほしいと公職者に呼び掛け、自身もこれまでの経験と能力を生かして課題に取り組み、危機を乗り越えるべく尽力すると誓った。
韓氏は同日午後、南東部の金海市烽下村で行われる故盧武鉉元大統領の追悼式に参列する予定だ。
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