キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ
北朝鮮では、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の妹で、朝鮮労働党副部長のキム・ヨジョン(金与正)氏と、軍序列1位のパク・ジョンチョン(朴正天)党書記を前面に出した。そのような点で、韓国としては見過ごせないという声が上がっている。
金副部長と朴党書記が「核保有国」を公言したという点で、核に関する措置に出る可能性があるという分析も出ている。
統一部次官を務めたキム・ヒョンソク大真大教授は4日、「2人とも、『核保有国に向かって、あえて先制打撃と妄言を吐いた』と反発している」とし、「核保有国の地位を固めるために、文字通り核に関連した動きに出る可能性もある」と診断した。実際、北朝鮮は平安北道寧辺の核団地で、5メガワット級の原子炉を稼動させた。咸鏡北道吉州郡豊渓里の核実験場では、坑道を復旧するという異例の行動を見せている。
金副部長が談話を通じて「(金総書記の)委任で、厳重に警告する。南朝鮮に対して、多くのことを再考しなければ」と、より直接的な対南行動に出ると予告した。北朝鮮の核と大陸間弾道ミサイル(ICBM)は米国を狙うという点で、核やICBMではない他の方法を用いるとみられる。
これと関連して、南北が昨年10月、紆余曲折(うよきょくせつ)の末に復元した南北通信連絡線の遮断が、次の行動として一番先に取り上げられている。北朝鮮は2020年6月、一部脱北民団体の北朝鮮向けビラ散布を問題視し、金副部長の事前警告後、南北首脳間のホットラインを含む南北間の通信連絡線すべてを完全に遮断したことがある。ただ、金副部長らの前日の発言もかかわらず、4日午前時点では、南北共同連絡事務所、東海地区軍通信線、そして艦艇間の国際商船共通網(ホットライン)は正常に稼動している。
北朝鮮がすでに海金剛ホテルの解体に突入した金剛山内で、韓国側施設の撤去を速め、南北共同連絡事務所爆破後、放置状態の開城工団内でも、韓国側施設の撤去に乗り出すシナリオも出ている。さらに北朝鮮が2018年9月に結んだ南北軍事合意書の破棄に乗り出す可能性も提起されている。
予断はできないが、金副部長が金総書記の「委任」によるものだと警告し、談話が北朝鮮住民が読む労働新聞で公開されたという点で、北朝鮮の行動が現実化する可能性が高い。来月発足するユン・ソギョル(尹錫悦)政権には、悩みの種になるしかない。ただ、金教授は「金副部長らの談話では、北朝鮮への強硬策を予告した新政権で、実際に韓国を挑発した場合、攻撃されるという恐れもあるようだ」とし、「北朝鮮が挑発する時は、静かになってからで、こんなに派手に事前予告はしないだろう」と説明した。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 104