「文大統領夫人の衣装代、公開せよ」、大統領府と市民団体のバトルにネット捜査隊が立ち上がる?“捜査力”が話題に(画像提供:wowkorea)
「文大統領夫人の衣装代、公開せよ」、大統領府と市民団体のバトルにネット捜査隊が立ち上がる?“捜査力”が話題に(画像提供:wowkorea)
韓国青瓦台(大統領府)は先ごろ、特殊活動費とムン・ジェイン(文在寅)大統領の夫人キム・ジョンスク(金正淑)氏の儀典費用を公開せよという裁判所の判決を不服とし控訴。これに、ネットユーザーらは正淑夫人が着用していた衣装やアクセサリーの情報を探し出す「ネット捜査隊」を結成し話題だ。

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 去る27日、ネット掲示板によると正淑夫人がこれまで公式の場で着用した洋服やコート24点、ロングジャケット30点、ワンピース34点、ツーピース49点、パンツスーツ27点などがアップされた。そのほかにも韓国伝統衣装の韓服51点、ネックレス29点、指輪21点、ブローチ29点など、小物の情報もある。

 資料を投稿したあるネットユーザーは「すべて整理できたわけではない。あまりに多くて、整理するのを途中で諦めた」と明かした。

 この事態は、2018年6月「正淑夫人の衣装・アクセサリーなど品位維持のための儀典費用と関連した政府の予算編成金額および支出実績」などを要求する情報公開を市民団体が請求したことから始まった。正淑夫人は文大統領就任後、数回にわたり高価なブランドの服を着用したとして物議を醸していた。そのたびに与党と市民団体を中心に「情報公開要求」をめぐってぶつかり合ったが、結局、大統領府は「非公開」を貫いた。

 文大統領の任期が終了すれば、関連資料は大統領指定記録物として保管される。国家安保における重大な危険を招くものや国民経済安定に支障をきたす可能性のある記録は、大統領指定記録物に定められ、最長15年間(プライベート関連の記録は30年間)非公開対象とされる。

 先ごろ、ネット掲示板では正淑夫人が身に付けていたアクセサリーと衣装などを集めて紹介。一部からは「数千万ウォン(数百万円)のブランドではないか」との疑惑が提起された。

 特に話題を集めたのは、正淑夫人が胸元に付けていたブローチだ。そのブローチは、ハイブランド「カルティエ」のブローチと紹介され、該当製品はおよそ2億ウォン(約2000万円)を超える高価なアクセサリーで、ホワイトゴールドやサファイア、エメラルドなどがあしらわれた商品という情報がネット上をにぎわせた。

 この疑惑がYouTubeとネット掲示板を通して拡散すると、当初提起されていた「2億ウォンを超える価格」が、「実際は10億ウォン(約1億円)に達する」との情報まで飛び出した。

 すると、同件に関連しTwitter上には「正淑夫人の衣装」に関連する情報ページが開設された。このページには「正淑夫人の衣装情報を共有する。情報提供求む」と説明書きがある。

 現在、このページには正淑夫人が着用していた衣装とアクセサリーに対する情報が投稿されているが、先ごろ話題になった「ブローチ」に関する情報もアップされた。

 この情報によると、「2億ウォンを超えるブローチ」とうわさされた商品は、実は英国のアクセサリーブランド「Urban mist」の商品で、価格は12.5ポンド(約2000円)と明かされた。情報ページによると、正淑夫人は高価なブランド商品だとされていたものの大部分が実は「手頃なアイテムだった」と紹介されている。

 そんななか、今度は「大統領府国民請願」も登場。

 投稿した請願人は「業務費用の内訳を公開しない状況で、大統領夫人の衣装購入費用に国民の税金が使われているのか、透明に公開することは国家の信頼と民主主義の根幹であり、国民には知る権利がある」と主張。「文大統領の任期が終わってしまえば、大統領記録官に資料がわたり、非公開に転換される」として、費用を透明に公開することを改めて要求した。

 また、請願人は「新型コロナウイルスによって国民が厳しい生活を強いられている状況で、大統領夫人が高価な衣装、アクセサリーに費用を使っていたという疑惑について国民は非常に失望している。(国民は)大統領府の説明を聞く権利がある」と強調した。

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