中国の旅客機墜落事故に関連し、専門家が「操縦系統の故障」の可能性を示唆(画像提供:wowkorea)
中国の旅客機墜落事故に関連し、専門家が「操縦系統の故障」の可能性を示唆(画像提供:wowkorea)
中国東方航空の旅客機が広西チワン族自治区で墜落した事故について、中国の航空専門家が「操縦系統のトラブル」が原因だった可能性に言及し、注目を集めている。 中国紙「澎湃新聞」が報道した。

 中国の航空専門家・王亜男氏は「事故機は高さ9千メートルから2分程度で墜落した。エンジンが全て故障したとしても、これほどの速度で墜落はしない」と述べた。

 その上で、「飛行機は頭から真っ逆さまに墜落しており、操縦士が完全に飛行機をコントロールできない状態だったように見える。このような状況は、機械の故障によって引き起こされる可能性が最も高い。故障の種類によっては、発生直後にコントロール不能となる場合もあるし、最初は小さな問題から始まって最後にコントロール不能に陥る場合もある」と説明した。

 同じく航空専門家の宋心之氏も、「事故機は約8千メートルの高さから墜落しており、その速度は非常に速かった。操縦士の人為的な操縦によるものとは考えにくい。あのような角度で人為的に操縦を行うことは非常に難しい」と主張。その上で「(事故機は)時速700kmから800kmの速度で墜落していることから考えて、飛行機に深刻な機械の故障が発生したと見られる」と述べた。

 上記の王氏は「民間航空機の故障には、大きく分けて動力系統と操縦系統の2種類がある。操縦士にとって厄介なのは操縦系統の故障の方だ。ツインジェットエンジンならば、1つのエンジンが機能しなくても120分かそれ以上飛行を続けることができる。また、2つのエンジンが共に故障しても、ある程度の距離を滑空することができる。しかし、操縦系統に深刻な故障が発生すると、操縦士はすぐにどのような異常が発生したのか判断するのが難しい。操縦士が正確に操作を行っても正常な動作をしなくなる。もし、操縦士が正確に問題を把握することができなければ、状況はさらに悪化する」と語った。
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