バッテリー需要の展望、単位は千トン。青が世界、水色が韓国3社(画像提供:wowkorea)
バッテリー需要の展望、単位は千トン。青が世界、水色が韓国3社(画像提供:wowkorea)
エネルギー市場調査会社のSNEリサーチによると、世界のバッテリー用リチウム(炭酸リチウム換算)の需要は2030年、273万9000トンに達する展望だ。これはことし(52万9000トン)の5倍以上の規模となる。とくにLGエナジーソリューション、サムスンSDI、SKオンといった韓国のバッテリー3社のリチウム需要は、ことし12万5000トンから2030年には74万9000トンへと6倍近く急増するとみられている。

SNEリサーチの関係者は「電気自動車(EV)バッテリー需要の急増と不安定な供給状況により、2025年からリチウム不足が展望される。韓国企業がバッテリー市場での地位を維持するためには、長期的かつ持続可能なリチウム確保に力を入れる必要がある」と話した。

問題は韓国の輸入バッテリー材料の大部分が中国に依存しており、今後供給不足におちいるとみられている点だ。中国のEV市場が急拡大し、自国内の材料需要に応えるだけで手一杯となることによる。

このためLGエナジーソリューションは1月、ドイツのバルカン・エナジーと水酸化リチウム供給契約を結び、2025年から2029年までの5年間で4万5000トンの供給を受けることとした。

またSKオンは、コバルト生産で世界トップのスイスのグレンコアと長期契約を結び、2020年からコバルトの供給を受けている。サムスンSDIも2020年11月、豪州の精錬事業者であるQPMの子会社で、ニッケルなどを生産するテックプロジェクトに参加し、3~5年間で毎年6000トンのニッケルの供給を受けている。

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