オミクロン株拡散で、ことしも「オンラインお年玉」の送金増えるか=韓国(画像提供:wowkorea)
オミクロン株拡散で、ことしも「オンラインお年玉」の送金増えるか=韓国(画像提供:wowkorea)
キョンギ(京畿)道ブチョン(富川)市に住むキム・ジンヒさん(45・女)は、昨年に続きことしの旧正月(ソルラル)にも、おいたちに「オンラインお年玉」を送った。新型コロナウイルスのオミクロン株の流行により親戚と顔を合わせることが難しいためだ。キムさんは、「ことしはカカオトークでプレゼントを送ろうかと思ったが、旧正月にはお年玉のほうが意味があると思い、カカオペイのサービスでお年玉を送った」と話した。

オミクロン株の拡散により新型コロナウイルス新規感染者が連日過去最多値を更新しており、ことしの旧正月も直系家族以外の親戚とは会うことが難しいとみられる。これにより、昨年流行した「オンラインお年玉」がことしも利用されるとみられる。

実際にオンラインコミュニティやママカフェなどでは、「カカオペイなどで送金する考えがある」という内容が多く見られる。

いわゆる「オンラインお年玉」は、旧正月の連休に親戚宅への訪問を自粛した昨年に特に目立った。

カカオペイによると、昨年の旧正月の連休期間(2月10日~2月14日)、カカオペイの送金サービスの利用料は新型コロナウイルス流行前の2019年の旧正月(2月2日~2月6日)に比べ442.4%増加し、旧正月の送金封筒の利用料は271%増加した。カカオペイはことしも旧正月の封筒で送金すると抽選で送金額の3倍のポイントを還元するイベントを実施する。

「オンラインお年玉」現象が拡散することで、貨幣供給量も減少する見通しだ。

昨年、韓国銀行は旧正月の連休期間に金融機関に純発行額(発行額から償還額を差し引いた規模)基準4兆7500億ウォン(約4529億円)水準の貨幣を供給した。旧正月の連休期間中には毎年5兆~6兆ウォンの純発行額を記録していたが、昨年から4兆ウォン台に減少した。ことしも政府が直系家族のみの集まりを勧告していることに加え、新型コロナウイルスの流行が再び拡散していることで、純発行額の基準が減少するものとみられる。

こうした見通しを受け、金融圏はことしも「オンラインお年玉」と関連したサービスを打ち出した。

カカオペイは大人が新しい封筒に紙幣を入れてお年玉をあげる状況を演出するため、各種メッセージを記入したお年玉専用封筒サービスを提供する。

カカオバンクは来月2日まで「みんなの旧正月」イベントを実施する。

イベント期間内にカカオバンクのアプリから旧正月メッセージカードで簡単送金した顧客の中から抽選で22万人に2022ウォン(約192円)のキャッシュバックを提供する。

会社関係者は、「ことしも非対面旧正月を準備する方たちが多いだけに、旧正月の雰囲気を活かした特別なメッセージカードで気持ちも一緒に伝えてほしい」と話している。
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