文大統領の旧正月メッセージ、「新型コロナ克服」を強調…北朝鮮への言及はなし

ムン・ジェイン（文在寅）大統領は31日、旧正月（ソルラル）のメッセージで「オミクロン株が最も険しい峠」とし、新型コロナウイルス克服の意思を再確認した。連休期間の万全な防疫を約束し、「完全な回復」を通じた経済回復の意思も確認した。ただ、最近相次いでいる北朝鮮のミサイル挑発に対する言及はなかった。

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文大統領内外はきょうSNSに公開した映像を通じ、「政府はすべての状況に備え、非常な覚悟で防疫に総力を注いでいる」とし、「防疫と医療空白のない和やかな旧正月を送れるよう最善を尽くす」と述べた。

映像で文大統領は紺色のスーツに青いネクタイをしている。キム・ジョンスク（金正淑）夫人は紫色のチョゴリと緑色チマの韓服を着ている。

文大統領のことしの旧正月メッセージは防疫にのみ焦点を合わせた。特に、「防疫と医療空白のない和やかな旧正月を送れるよう最善を尽くす」とし、「防疫・医療陣、消防隊員、軍人・警察をはじめとした多くの方たちが、より早い日常回復のために連休期間も尽力してくれるだろう」と約束した。

文大統領は、「まだ越えるべき峠が残っているが、春は遠くない」とし、新型コロナウイルス克服とこれを通じた希望を強調した。そして、「防疫と経済すべてにおいて完全な回復が実現されるまで、国民が共に協力してほしい」と話した。

ただ、前日に北朝鮮が発射した中距離弾道ミサイルをはじめ、ことしだけで7回にわたる武力示威については発言しなかった。北朝鮮が可能性を示唆していた核実験および大陸間弾道ミサイル（ICBM）の一時停止（モラトリアム）撤回に近づくなど危機感が高まっているものの、言及は避けた。

文大統領と映像に出演した金夫人は、「希望」と「分かち合い」を強調した。「家族に最も会いたくなる旧正月も一緒に過ごせない人が多いが、心だけは互いに勇気と力を与える時間になることを願う」とし、「温かい心が希望であり、分かち合う心が希望だ。困難なときも、自分よりもつらい人たちのことを考える心が世の中を温かくする」と述べた。