韓国の保健当局、ワクチン接種と視力低下の因果関係「まだ分かっていない」

韓国の疾病管理庁は30日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種と視力低下との因果関係は、現在まで分かっていないことを明らかにした。
　
　韓国ではタレントのカン・ソクウ氏が27日、3回目の新型コロナワクチンを接種した後で片目の視力が低下し、ラジオ活動を中断すると発表した。そのことで、ワクチンと視力の因果関係に関心が持たれていた。
　
　同庁は「現在まで、新型コロナワクチンの接種が視力低下を誘発するという報告はWHO（世界保健機関）、CDC（米国疾病対策センター）などを含め国内外でなかった」と説明した。

　続けて「国内外で視神経炎など目の疾患を訴える一部の事例報告はあるが、ワクチンとの因果関係については、まだ認められていない」と付け加えた。

　また「視力低下の原因は主に遠視、乱視、弱視などがあげられる。この他、ぶどう膜炎、緑内障、白内障などの眼疾患、その他の自己免疫疾患による損傷、脳神経疾患によって視神経などが影響を受ける場合にも視力異常が発生する可能性がある」と述べた。