海洋水産部(部は省に相当)国立海洋調査院は、1991年~2020年の観測資料が蓄積された沿岸潮位観測所の資料を分析した結果、韓国のすべての沿岸の平均海水面が毎年3.03ミリずつ上昇し、平均約9.1センチ上昇したと、20日明らかにした。
国立海洋調査院が発表した海水面の長期変動は、地球温暖化に伴う気候変動の7大指標の1つだ。海水面が上昇したことは、地球温暖化により大陸上にある氷河が溶けて海に流れ出て、水温の上昇による海洋の熱膨張で海水のかさが増し、海水面が次第に上昇したという意味だ。
海域別の平均海水面上昇率は、トンヘ(東海、日本海)岸(年3.71ミリ)が最も高く、続いてソヘ(西海、黄海)岸(年3.07ミリ)、ナムヘ(南海)岸(年2.61ミリ)の順だった。
ここ20年間の沿岸の平均海水面上昇は、△1991~2000年が年3.80ミリ、△2001~2010年が年0.13ミリ、△2011~2020年が年4.27ミリで、1990年代に比べここ10年で約10%以上、上昇の速度が速まった。
ことし8月、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」傘下の実務グループは、1971年~2006年まで全地球の平均海水面が年1.9ミリずつ、2006年から2018年までは年3.7ミリずつ上昇したという内容を含む報告書を発表した。この結果と比較すると、韓国沿岸の海水面上昇率は1971年~2006年に年2.2ミリと、全地球平均より小幅に速かったが、2006~2018年には年3.6ミリと、全地球平均とほぼ同様に上昇したと分析された。
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