5日連続で新規感染者3000人台も 明日から全面登校へ=韓国(画像提供:wowkorea)
5日連続で新規感染者3000人台も 明日から全面登校へ=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国では明日22日から学校でもウィズコロナ(段階的な日常回復)に切り替えられ、首都圏を含めた韓国全域の幼小中高校で全面的に登校が実施される。ワクチン接種を終えた学生は、親やきょうだいなどの同居家族が感染者や自主隔離中でも、通学することが可能だ。しかし、新型コロナウイルス新規感染者が5日連続で3000人を超えており、全面登校による防疫に対する不安は依然として残っている状態だ。

教育部(文科省に相当)は、今月19日、現場の防疫指針である「幼小中高・特殊学校の新型コロナウイルス感染予防管理案内」を施行すると発表した。ここには教育界もウィズコロナに転換するための内容を盛り込んでいる。全面登校への切り替えに伴い、通学可能な学生の範囲を従来よりも拡大したのが主な内容だ。

今回の指針によると、親やきょうだいなど同居家族が感染者や自主隔離中でも、学生本人が「PCR検査で陰性」「接触時、すでにワクチン接種を完了」「無症状」など3つを満たせば、登校が許可される。

ワクチン未接種の学生の場合、登校前48時間以内に実施したPCR検査の結果が陰性であれば従来通り通学することができる。また、何らかの症状がある場合、これまではPCR検査の陰性証明と医師の所見書が必要だったが、今後は陰性証明のみでも登校が可能である。

首都圏より先に、首都圏以外の地域ではすでに今学期からほとんどの学校で全面登校を施行してきた。 教育部は、首都圏の学校の一部の大規模校を除いて、全体の97%が全面登校を実施できるものと見ている。

しかし、新型コロナウイルスの新規感染者3000人超が5日目となり、学生の感染者の広がりもなかなか歯止めがかからない点が懸念される。教育部によると、今月11日から17日までの学生感染者は一日平均330.3人を記録するなど、学生の感染例は絶えず発生している。

一方、12~17歳の児童生徒らに対するワクチン接種完了率は21日午前0時時点で13.4%%と依然として低調な状況だ。起こりうる副反応を心配し、ワクチン接種を嫌う学生たちが多いということも接種率向上にマイナスな要因となっている。

このため政府は学生にも「防疫パス」(接種完了・陰性確認制)を導入する案を検討している。防疫パスはワクチン接種完了者、PCR、陰性確認者のみに施設立入り許可を与える制度だ。教育部関係者は「保健当局で発表したワクチン接種完了者管理指針を学校にも適用することを検討中」、「今週中に判断したい」と明らかにした。

大規模校が多い首都圏では、教育庁が全面登校を運営することと関連した別途の案内事項を学校に通知した。ソウルの大規模校は小学校3~6年生の4分の3、中高の3分の2水準で登校人数を調節できるとした。キョンギド(京畿道)、インチョン(仁川)市の場合、時差登校を可能にするなど、臨機応変に運営し全面登校につなげる方針だ。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 112