”尿素水の緊急空輸”で軍輸送機投入した韓国政府、費用めぐる反対意見に反論 「いまは国家的な災害状況」(画像提供:wowkorea)
”尿素水の緊急空輸”で軍輸送機投入した韓国政府、費用めぐる反対意見に反論 「いまは国家的な災害状況」(画像提供:wowkorea)
尿素水の緊急空輸のためオーストラリアに派遣された韓国空軍の輸送機が11日、オーストラリアを出発し韓国に帰国する。

 軍関係者によると、前日(10日)現地に派遣された空軍の多目的空中給油輸送機「シグナス(KC-330)」は、尿素水2万7000リットルを積んで日本時間の11日午前8時30分ごろオーストラリアを離陸した。金海空港への到着時間は午後5時20分ごろ。

 韓国政府は、該当物量が到着次第、民間の救急車など急を要する場所で使用できるよう措置する方針だと明かした。

 これに先立ち韓国政府は去る7日、「対外経済安保戦略会議」で中国発の尿素輸出制限によって国内の車両用尿素水需給不安に対応するため、オーストラリア産尿素水を緊急輸入すると決定し、「迅速な輸送のため」と軍の輸送機を投入した。

 ただし、シグナスのオーストラリアまでの往復の燃油価格は1億ウォン(約900万円)に達すると伝えられ、軍輸送機投入の実効性をめぐり否定的な意見も少なくない。

 これに対して、国防部(部は省に相当)のブ・スンチャン報道官はこの日、定例ブリーフィングを通して「非実効的という意見には同意できない」と一蹴。

 ブ報道官は「国家的災害時に軍輸送機を投入することは可能で、交通や物流の混乱が懸念されている状況」とした上で、「韓国軍は、現在の状況を国家的災害にあたると認識し、軍輸送機の投入を決めた。費用がいくらという経済的価値でだけで、国家の災害状況を評価することに遺憾の意を表する」と伝えた。


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