尿素水が品薄…1か月後には建設現場「オールストップ」の可能性=韓国(画像提供:wowkorea)
尿素水が品薄…1か月後には建設現場「オールストップ」の可能性=韓国(画像提供:wowkorea)
尿素水の品薄状況が続き、建設現場が「オールストップ」の危機に立たされている。建設の原材料であるセメントや木材、鉄筋などを積んで運ぶレミコン・トラックなどの運送車両からショベルカー、資材トレーラーなどの建設装備の運営に支障が生じる可能性があるためだ。

8日建設業界によると、ほとんどの建設会社はすでに確保している尿素水があるため、今のところは工事の計画に問題は生じないものとみられる。ただ、尿素水の供給難が長期化すれば、建設現場に直撃弾を与えるかもしれないという。

大韓建設協会は今回の尿素水供給難と関連し、「現在までは工事を中断した現場や問題が発生したところはない」とし、「しかし供給難が長期化すれば工事計画に問題が発生することもある」と明らかにした。

主な建設会社のほとんどは今すぐ必要な尿素水をすでに確保していると伝えられた。ただ、分量は約1か月分だけであるため、業界でも懸念の声が上がっている。

ポスコ建設は、主な資材貨物車を運営する協力業者に対し先月中旬から尿素水の事前確保督励および協業を通じて、今月中旬まで使用する尿素水をすでに確保した状態だ。また、現場別の資材所要計画を事前に協力業者と共有し、これまでは前日に発注していたものを3日前に発注するようにした。

ただ、これも短期的な対処に過ぎない。ポスコ建設関係者は、「尿素水の供給難により現場対応を徹底して行っているが、供給難が長期化すれば陸上物流に影響が出るため、工事期間に支障を与える可能性がある」と懸念している。

すでに尿素水が底をつきそうな建設会社もある。ある大型建設会社の関係者は、「現在あるものでやっと耐えている実情で、現在としては会社としてもできることがなく、政府の対応方案を見守っている」と訴えた。

一方、政府は外交チャンネルを総動員し、中国、豪州などの主な尿素・尿素水の生産国から尿素・尿素水を迅速に導入する計画だ。今週、豪州から輸入する尿素水2万リットルは軍の輸送機1台に積むことができる量であると伝えられた。豪州だけでなく、ベトナムなどの尿素生産国とも年内に数千トンが導入されるよう協議する方針だ。
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