日本からの4000個の「よくないね」爆弾、人気ユーチューバーへのテロでユーチューブが「よくないね」数を隠す?=韓国報道(画像提供:wowkorea)
日本からの4000個の「よくないね」爆弾、人気ユーチューバーへのテロでユーチューブが「よくないね」数を隠す?=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国の人気ユーチューバーのtzuyang(ツヤン)が10月25日の「独島(竹島の韓国名)の日」を記念して鬱陵(ウルルン)島で「モッパン(食べているところを放送すること)」を行ったことで、日本のネットユーザーからの批判の的となった。

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tzuyangが映像コンテンツの中で「独島は大韓民国の領土です」という字幕を英語、中国語、日本語で表記したのが発端となったためだ。これに反感を持った日本のネットユーザーたちが該当チャンネルに4300余り(30日基準)の集団的な“「よくないね」洗礼”に乗り出したのだ。両国のネットユーザー間で攻防が繰り広げられ、嫌悪感を表現する空間となった。

 嫌悪表現に悪用されると指摘されてきたユーチューブ(YouTube)の「よくないね」が再び議論の的になった。これまでユーチューブの“よくないねテロ”によって一部の創作者が精神的苦痛を訴えてきた中、最近、「モッパン」ユーチューバーのtzuyangのように、「よくないね」の逆機能が浮上してからだ。tzuyangのケースが悪意的な「よくないね」の代表的な副作用という分析が出ている。

 ユーチューブは今年3月末、「よくないね」の表示数に限度を定め、「よくないね」数を隠す実験に突入すると発表している。当時、ユーチューブは公式ブログを通して「“いいね”及び“よくないね”ボタン」に対する新しいデザインを実験すると発表した。

 ユーチューブ側は「公開される『よくないね』の数が創作者の精神的健康に影響を及ぼす可能性がある」とし、「(ユーチューブの『よくないね』数が)動画に対する意図的な『よくないね』キャンペーンのきっかけとなる可能性もある」と趣旨を説明した。

 ユーチューブの「よくないね」はユーザーの自由な意思表現という純機能を提供した。「いいね」と「よくないね」数はコンテンツ競争を煽り、良質のコンテンツ生産にも貢献した。SNSで拡散される各種の偽ニュースを正す役割もしてきた。

 それと同時に「悪用(abusing)」、「嫌悪キャンペーン」、「足あと残し」などの副作用を生んだ。ユーザーらはコンテンツが自分の意思に遭わない場合、「よくないね」を意図的に増やす、いわゆる「よくないねテロ」行為で創作者を圧迫してきた。「いいね」と「よくないね」数に圧迫を感じて映像コンテンツの制作を中断する事例も出てきた。

 最近、歌手のチョン・ヒョソン(元Secret)が女性家族部の公式YouTubeチャンネルで明らかにしたデート暴力に対する所信発言をめぐって、集団的な「よくないね」の動きが起こった。チョン・ヒョソンは「デート暴力を寛大に見る見方を変えなければならない」、「カウンセリングを受けることができる実質的な解決案が活発に行われることを望む」などの所信発言で応援を受けたが、最後に言及した発言が問題となった。

 自身が夢見る大韓民国の未来像を明らかにし、「暗くなって家に帰ることになる度に、いつも「私は今日も安全に生きて家に帰ることができるだろうか」と考えながら帰る」という発言がきっかけとなり、ユーザーの間で集団的な嫌悪表現の場となったのだ。現在、「いいね」(5500個余り)に劣らず、「よくないね」(4300個余り)があふれている。

 精神的な苦痛を訴える創作者も相変わらず出ている。米国の歌手、レベッカ・ブラック(Rebecca Black)は13歳の時にアップロードしたユーチューブ動画が原因で、長期間、苦しい日々を送った。

 動画をアップロードした2011年当時、ユーチューブに「friday」の歌をアップロードした際に「よくないね」テロに苦しんだためだ。「いいね」(135万個以上)と「よくないね」(398万個以上)の割合が1対3に達し、13歳の少女には手に負えない嘲弄と嫌悪の対象となった。いじめにあい、学校から自主退学するに至った。

 「よくないね」「いいね」ボタンに対する問題は、ソーシャルメディア(SNS)全般で共感を形成してきた。インスタグラムは2019年5月に一部の国のユーザーに限定して「いいね」数を表示しない機能を試験的に適用した。ユーチューブは「よくないね」数を隠すことを発表してから6か月が経った今でも「よくないね」数を隠しておらず、創作者に向けた集団的嫌悪も繰り返されているのが実情だ。

 一方で視聴者の立場における副作用も提起されている。例えば、「よくないね」数を通して、一部の嫌悪映像や刺激的なコンテンツに対する反対意思を表現するなど、自由な意思表現を妨げるという懸念だ。

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