台湾の蔡英文総統は「台湾を中国が軍事的に侵略する場合、米国が乗り出して台湾を防御すると信じている」と強調した。

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蔡総統は「権威主義」政権の代表格である中国による膨張戦略の最前線に台湾が立ちはだかっているため、民主主義国家たちが力を合わせて立ち向かわなければならない」と訴えた。

蔡総統は27日(現地時間)、米CNN放送とのインタビューで「(中国の台湾侵攻時)米軍が台湾防御を助けてくれることを心から信じている」と語った。

蔡総統のこのような発言は、ジョー・バイデン米大統領が今月21日「中国が台湾を侵攻すれば、米国は防御する準備ができている」と語ったことで中国の反発を買ってから6日後に出たものである。

またバイデン大統領は、今回開催された東アジアサミット(EAS)でも「米国は台湾と『岩のように堅固な(rock-solid)防御』の約束を交わした」と訴えている。

蔡総統はこの日のインタビューで「米国の特殊部隊と海兵隊の兵力が中国の脅威に立ち向かうことのできる台湾軍を直接訓練するため、台湾に駐屯している」という事実を、初めて公式に明らかにした。

また蔡総統は「中国が台湾を侵攻する場合、米国以外の他の民主主義国家たちも台湾への支援に乗り出すものとみている」と語った。つづけて「自由と平和を愛する民主主義国家の台湾は、ひとりではない」とし「台湾が地政学的に重要な場所に位置していることに加え、世界の半導体供給網における主要な構成員だという点で、台湾防衛は民主主義国家たちの共通の関心事だ」と語った。

中国について蔡総統は「中国は、台湾が中国の提示した道を行くよう強要することはできないという点を知らなければならず、圧力に屈服するという幻想を捨てなければならない」とし「権威主義政権の膨張主義性向を、民主主義国家たちが共に集い防がなければならない」と主張した。

さらに蔡総統は、軍事的緊張が高まっている状況でも「習近平中国国家主席との対話への期待を諦めない」という点を強調した。

蔡総統は「両岸(中国と台湾)関係において、対話は誤解を避けることのできる最善の方法であり、台湾は幾度も中国と対話する意思を明らかにしてきた」とし「対話を通じて、習主席が台湾国民と体制をきちんと理解できるようにしたい」と語った。

つづけて「習主席は、全世界の人々と中国が平和的な関係を結びたいのか、そうでなければ中国が全世界の人々を抑圧し支配する位置にいることを望むのかを明らかにするべきだ」とし「平和と共存を望むことは、台湾だけでなく中国人たちの願いとも異なることはないと信じる」と付け加えた。

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