MRIに10キロ超の酸素ボンベが「吸い込まれる」事故…検査中の患者が挟まれ死亡=韓国(画像提供:wowkorea)
MRIに10キロ超の酸素ボンベが「吸い込まれる」事故…検査中の患者が挟まれ死亡=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国慶尚南道キムヘ(金海)市の病院で、MRI(磁気共鳴画像)検査を受けていた60代の患者が、検査機器に吸い込まれた金属製の酸素ボンベに挟まれ、死亡するという事件が発生した。MRI機器を作動する際は強い磁力が発生するため、金属製の物体は排除しておく必要があるのだが、病院側はそれを怠っていた。

 18日、韓国警察などによると、去る14日午後8時25分ごろ、金海市の総合病院にあるMRI室で頭部の撮影をしていた患者Aさん(60)が突然、吸い込まれた酸素ボンベに頭と胸を挟まれ死亡した。これを見た医療関係者はすぐに心肺蘇生法をおこなったが、外傷性脳損傷などにより死亡が確認された。

 1週間前から同病院の内科で入院治療を受けていたAさんはこの日午後、「頭が痛い」と頭痛を訴え、当直医師が正確な診断を下すためMRI撮影を決定した。

 現場にいた医療スタッフは警察の調査で「MRI機器が作動し、近くにあった高さ1.3m、周囲76cmの酸素ボンベとワゴンが機器内に吸い込まれ、ぶつかる大きな音がした」と話しているという。酸素ボンベの重さは10kgを超えていたことが分かった。

 当時、MRI室にはCCTV(防犯カメラ)がなく、警察は現場映像を確保できずに捜査は難航している。

 MRIは作動過程で強い磁力が発生し、事故につながる危険性があるため、患者の体に金属製の物質がないかどうか厳格な確認が必要とされる。

 保健当局の関係者は「これまでに分かっているのは病院側の説明であり、警察の調査を見守った上で、正確な内容が把握できるだろう」と述べた。


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