韓国南部、全羅南道・高興の羅老宇宙センターの発射台(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国南部、全羅南道・高興の羅老宇宙センターの発射台(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の独自技術で開発したロケット「ヌリ」の1回目の打ち上げ予定日が10月21日に決定した。2013年に打ち上げに成功した韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老」と異なり、ヌリは設計、製造、試験、打ち上げまで全過程を国産技術で行う。10年に開発が始まってから投入された予算は1兆9572億ウォン(約1800億円)で、打ち上げに成功すれば韓国の宇宙開発の大きな節目となる。 韓国航空宇宙研究院と科学技術情報通信部によると、ヌリは1.5トン級の実用衛星を地球低軌道に乗せることができる3段式ロケット。全長47.2メートル、重量は200トンになる。 1段目は推力75トン級の液体燃料エンジン4基で構成され、2段目は推力75トン級の液体エンジン1基、3段目は推力7トン級の液体エンジンを搭載する。 10月21日の打ち上げでは1.5トンのダミー衛星、来年5月に予定される2回目の打ち上げでは0.2トンの性能検証衛星と1.3トンのダミー衛星をそれぞれ搭載する。 ヌリの開発には韓国航空宇宙産業(KAI)やハンファエアロスペース、現代重工業の大手企業をはじめとする国内約300社から約500人が参加した。総事業費の8割にあたる1兆5000億ウォンがこれら企業に使われた。 ヌリ開発を通じて国内宇宙産業のエコシステムづくりを進め、関連企業の技術力強化を目指す韓国政府の方針が反映されている。
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