<W解説>韓国ドラマ「イカゲーム」の歴史背景とは?日本映画との「類似性」指摘も

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<W解説>韓国ドラマ「イカゲーム」の歴史背景とは?日本映画との「類似性」指摘も
(画像提供:wowkorea)

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米国発の動画配信サービス「ネットフリックス(NETFLIX)」で配信されている韓国ドラマが、世界的な人気を呼んでいる。

題名は「イカゲーム(Squid Game)」だ。この韓国ドラマは、17日に公開され、現在83か国で配信されているが、韓国での1位はもちろん、米国やシンガポール、香港、台湾、インドネシア、タイ、ベトナム、ジャマイカ、クウェートなど22か国でネットフリックス視聴ランキング1位を獲得した。

日本やオーストラリア、英国、ドイツ、フランス、スペイン、ロシアなどでは2位に入っている。日本のネットフリックスで韓国ドラマ「愛の不時着」が1位になっていたが、米国のネットフリックスで韓国ドラマが1位を獲得するのはこの「イカゲーム」が初めてだという。

「イカゲーム」は456億ウォンの賞金を懸けた謎のサバイバルに参加した人たちが、最後の勝者になるために極限のゲームに挑戦するストーリーを描いた作品。その中、「資本主義での人間の本性」が暴かれる。

海外メディアからの評価も高く、米国経済誌「フォーブス」が「ネットフリックス作品の中で最も奇異で魅惑的なものの一つ」と掲載していて、米タブロイド紙「ニューヨークポスト」のエンターテイメント専門サイトやフランスメディアなどにも好評が掲載されている。

聨合ニュースは「イカゲーム」が世界的な人気を博している理由について「作品の構造や出演者の熱演のほか、昨年の米アカデミー賞で作品賞を含む4冠に輝いた『パラサイト 半地下の家族』のように、社会的メッセージが反映されている点が理由として挙げられる」と分析している。

中央日報も大衆文化評論家の声を紹介。同紙の取材に応じた評論家は「『誰かを排除してこそ自分が生き残る』というサバイバルゲームを土台に、韓国社会が持つ、弱者を転がして資本化する構造に対する批判的メタファー(隠喩)を鋭く表現した」と評価した。

一方、同作品をめぐってはトラブルも起きている。作品の中で実際に使用されている個人の電話番号が表示され、被害者が苦痛を訴えているという。

ドラマの第1話には、借金や離婚で限界となった主人公が、正体不明の男からもらった名刺を見て電話をかけるシーンがあり、実際にこの電話番号の所持者には、電話がひっきりなしにかかってきているという。韓国の現実から脱出を夢見る韓国人が急増している分、当然な現象かもしれない。

被害者は「これまで削除した着信履歴は4000件を超える。昼夜関係なく単なる好奇心で連絡してくるため、携帯のバッテリーが3~4時間しかもたない」と話していて訴訟に発展する可能性もある。

そのほか、同作品をめぐっては2014年に公開された日本映画「神さまの言うとおり」に似ているとの指摘が出ている。しかし、「イカゲーム」の脚本・監督を務めたファン・ドンヒョク氏は制作発表会でこれを否定している。

但し、ファン監督は日本漫画の大ファンであり、「賭博黙示録カイジ」、「LIAR GAME」、「バトル・ロワイアル」などの日本作品から「イカゲーム」のモチーフを得たことは自ら認めている。

さまざまな面で話題を呼んでいる同作品は、今後の韓流コンテンツにどのような影響を与えるだろうか。2002年、韓国ドラマ「冬のソナタ」が日本で大ヒットしたことは、韓国ドラマやK-POPが海外で通用するきっかけとなった。当時、1話あたり数百万円以下の低予算で制作されていた韓国ドラマは、日本市場で「資本主義の洗礼」を受ける。

これは「反日種族主義」で日韓併合による「朝鮮民衆の意識変化・自我発見」を説明する元ソウル大学教授イ・ヨンフン(李栄薫)氏の意見と合致する部分がある。

その後の約10年間、日本市場で「少女時代」や「KARA」まで急成長した韓国コンテンツは、2012年のイ・ミョンバク(李明博)大統領の竹島・独島上陸でマーケットを失う。韓国に対してその代案は中国市場であった。しかし、2016年の在韓米軍のTHAAD(戦域高高度防衛ミサイル)配置による中国の「限韓令」・「禁韓令」で韓国コンテンツ業界はもう一度挫折する。

その時、救世主となったのが米国発のネットフリックスだった。この会社は米国で創業し、統計的なAI(人工知能)技術を駆使し、会員が数多い映像コンテンツの中から何を好むのかを予測して提案する「レコメンド(提案)システム」を開発して成長した。さらなる成長のため、シリコンバレーの技術力と資本力を得たネットフリックスは自国内のハリウッドよりも世界の制作者を探し始めた。

その結果、アジア市場においてのコンテンツ供給には韓国と日本が最も適していて、「韓国ではドラマを、日本ではアニメを」がネットフリックスのモットーとなった。隣国の日本と中国マーケットを政治的な理由で奪われた韓国コンテンツ業界に対して、ネットフリックスは桁違いの破格的な制作費を提供し、優秀なコンテンツを発掘してきた。

監督が日本漫画の影響を受けていることもあるが、韓国ドラマ「イカゲーム」と日本映画の「神さまの言うとおり」には共通するゲームが登場する。「だるまさんがころんだ」である。韓国語では「ムクゲの花が咲きました」という。1から10を数える代わりに、10音節の言葉で10を数える構造も全く同じだ。

あれこれ政治的なイシューでは日韓関係が大変な状態にありながら、日韓の文化はこのように似ていて、歴史的にも親戚である訳だ。
2021/09/24 12:35配信  Copyrights(C)wowkorea.jp 6 最終更新:2021/09/24 13:57


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