WHO(世界保健機関)の次期トップの座に、現職のテドロス事務局長が単独立候補するものと予想されている。

22日(現地時間)メディアによると、ドイツは次期WHOトップの候補登録の締切日を前日に控えたこの日「テドロス事務局長を推薦するだろう」と伝えた。

メディアは、様々な消息筋の伝言を総合し「テドロス事務局長が単独で事務局長選挙に挑戦するものとみられる」と伝えた。

これまでテドロス事務局長は再選の意思について明らかにしていなかったが、側近たちからの情報により「テドロス事務局長が次期トップの座に挑戦するだろう」という報道は続いてきた。

ただ、エチオピア北部地域で政府軍と地域執権党であるティグレ人民解放戦線(TPLF)間の内戦が始まったことで、テドロス事務局長の立候補に赤信号が灯った。

テドロス事務局長はエチオピアで保健・外相を歴任したが、北部のティグレ地域で成長したTPLE側を支援したという疑惑があがっていたためである。

テドロス事務局長はこのような疑惑を否定したが「このためエチオピアがテドロス事務局長を推薦しない可能性がある」という見方も出ていた。

原則的にWHO事務局長の立候補の場合、加盟国の1カ国以上の推薦があればいいが、通常は本国の推薦を受けるためである。

しかし今回ドイツが推薦することを明らかにしたことで、テドロス事務局長は再選に挑戦することのできる足場ができたことになる。

WHOは候補登録を23日午後6時まで受け付け、候補リストを11月初めに発表することが伝えられている。

次期事務局長は、来年開かれるWHA(世界保健総会)で加盟国の秘密投票により選出される。

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