南北離散家族が映像を通じた再会を行う会場=(聯合ニュースTV)
南北離散家族が映像を通じた再会を行う会場=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部のチャ・ドクチョル副報道官は20日の定例会見で、朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族が映像を通じた再会を行う会場の増設工事が今月中に終了すると明らかにした。韓国は先月27日、北朝鮮との通信連絡線が復旧してから離散家族の再会事業を優先課題として挙げている。

 チャ氏は「南北関係が修復する場合、いつでも直ちに実施できるよう事前に映像再会会場の増設を推進することは非常に緊要なこと」と述べた。政府は現在の13か所に加え、全国の7か所に会場を増設する事業に11億8000万ウォン(約1億1000万円)を支援する。

 ただ、チャ氏は秋夕(中秋節、今年は9月21日)に合わせて離散家族再会が実施される可能性については「まだ決まっていない」と述べた。

 北朝鮮は韓米合同軍事演習に反発し、今月10日から韓国との連絡回線を通じた連絡に応答しておらず、離散家族再会を巡る議論は進展していない。北朝鮮との協議が行われても対象者の選定などに1か月以上がかかり、秋夕に合わせた再会は不可能とみられる。

 韓国は20日午前も北朝鮮側に通信連絡線を使った定時連絡を行ったが、応じなかったという。


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