ワールプールも、新型コロナウイルスの影響により自宅で過ごす人の増加とペントアップ需要で市場の展望値を超える実績を上げたが、「オブジェ・コレクション」など高級家電を展開したLG電子には及ばなかった。業界ではLG電子が、ブラックフライデーをはじめとした北米地域での年末の消費イベントを超えてなお成長を続ければ、ワールプールを追い越して初めて世界における年間売上高トップを達成すると展望している。
ワールプールは4~6月期、売上高が前年同期比31.7%増の53億2400万ドル(USD)に達したと発表した。これは市場の平均展望値50億5000万ドルを上回る実績となる。
しかし今月初め、4~6月期の暫定実績を発表したLG電子の生活家電(H&A)部門には及ばなかった。LG電子は生活家電で4~6月期、6兆8000億ウォンの売上高をあげ、ワールプールを8000億ウォンほど上回った。同社の4~6月期における生活家電の売上高は、過去最大となる。これに先立ちLG電子は1~3月期にも売上高6兆7081億ウォンを上げ、ワールプール(約6兆ウォン)を7000億ウォン以上上回って、2四半期連続で世界トップの座を守った。
LG電子は4~6月期の実績をまだ公式発表していないが、暫定実績から推定すれば、上半期の生活家電の売上高は約13兆5000億ウォンになる。同期間、ワールプールは12兆ウォンで両社の差は1兆5000億ウォンまで広がる。
LG電子は営業利益の面でも2017年からワールプールを上回り、世界トップの座を維持している。しかし売上高だけはワールプールに及ばず2位にとどまってきた。ワールプールは昨年にもブラックフライデーなど北米での年末の消費イベントにおいて強さを見せ、LG電子に約1兆ウォンの差をつけていた。しかし今年は上半期だけで1兆ウォン以上の差をつけたことで、LG電子が年間売上高でも世界トップを狙えるとの展望が出ている。
生活家電の好実績は、新型コロナウイルス拡大により自宅で過ごす人の増加と、ペントアップ需要によると分析されている。またLG電子のインテリア家電「オブジェ・コレクション」の善戦もある。単品ではない、2~3台のパッケージによる家電購入が増えたことでインテリアとの調和を考慮した「オブジェ・コレクション」を好む傾向が高まっているとみられる。
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