尹錫悦、元検察総長(画像提供:wowkorea)
尹錫悦、元検察総長(画像提供:wowkorea)
野党の有力大統領選候補であるユン・ソンニョル(尹錫悦)元検察総長は連日、民生活動に力を入れているが、依然として支持率は下落傾向にある。本人の相次ぐ失言で自ら危機を招いているだけでなく、政界からの厳しい牽制球まで飛んでくる危機状況だ。

尹元総長は22日、ソウル市看護師会を訪れ、懇談会を行った。この席で尹元総長は「コロナ感染の危険の中でも渾身(こんしん)の努力を尽くす看護師にお目にかかれて、(皆さんは)『看護戦士』という気持ちを持った」と激励した。

尹元総長はこの日の懇談会の感想について「まだ不十分で、よく整っていない公共医療体系がもっときちんと整備されなければならないという現場の声を感じた」とし「この機会に公共医療体系はさらに体制を整え、しっかり定着されなければならないと思う。看護師は専門職であるにもかかわらず、過労と厳しい状況に置かれ、在職期間が長くないという点も韓国社会の大きな問題」と指摘した。

尹元総長は医療陣をはじめ、小商工人、青年創業家など、現場の民心を聞きながら大統領選への歩みを進めているが、むしろ支持率では足元がぐらついている。この日、エムブレインパブリック・ケイスタットリサーチ・コリアリサーチ・韓国リサーチの世論調査専門会社4社が共同で実施した7月3週目の全国指標調査の大統領選候補適合度調査で、尹元総長は与党(共に民主党)のイ・ジェミョン(李在明)キョンギド(京畿道)知事とイ・ナギョン(李洛淵)元共に民主党代表との仮想二者対決でいずれも敗れた。李知事とは46%対33%、李元代表とは42%対34%を記録した。

野党でも徐々に疑問を示しているのが実情だ。特に尹元総長の‘テグ(大邱)民乱’、‘パク・クネ(朴槿恵)元大統領の捜査に対する’発言などが取り上げられた。イ・ジュンソク(李俊錫)国民の力(野党第一党)代表は尹元総長に対し「勇気をなくしたようだ」と述べた。キム・ドンヨン(金東兗)元経済副首相は「政権と対立して政治をしようとする試みはあまり望ましくない。憲法機関長や権力機関長を務めた方たちが任期満了の前に出てきて政治をするということに対し、国民がどう見るかを考えなければならない」と批判した。

これについて尹元総長は「昨年のコロナ状況では地域の方々が話をし、それを聞いたため秩序どおりになってくれたということだ。私は民乱という言葉を作り出したわけではない」とし「支持率は調査方法や状況によって変動するものであり、常々言っているとおり、国民を見つめ、国民が指し示すままに歩いていく」と考えを明らかにした。

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