日本から支援を受けたアストラゼネカ社製のワクチン接種後に67人が死亡=台湾(画像提供:wowkorea)
日本から支援を受けたアストラゼネカ社製のワクチン接種後に67人が死亡=台湾(画像提供:wowkorea)
台湾で15日、アストラゼネカ社製の新型コロナウイルスワクチンの接種が始まって以降、67人が死亡したと伝えられた。

中国政府系の新華社通信によると21日、台湾では19日までに67人がアストラゼネカ社製のワクチンを接種した後に死亡した。9人はすでに解剖を終え、このうち1人から新型コロナウイルスが検出されたとのこと。

韓国ではワクチン接種後の死亡申告が241件あった。その中、アストラゼネカ社製のワクチンを接種した後の死亡は既に台湾より多い87人の状態だ。

台湾防疫当局は、ワクチン接種と死亡との間の因果関係が明確でないと判断した。韓国の防疫当局もワクチン接種と死亡例との因果関係は明確でないと判断している。韓国の場合、高齢者にはアストラゼネカ製を接種しない。

台湾は75歳の高齢者を優先的にワクチン接種しており、今回の死亡者もほとんどは高齢者であった。最年少の死亡者は42歳だった。

台湾は日本からアストラゼネカ社製のワクチン124万回分を提供され、15日から接種を拡大した。

中国系メディアは台湾での死亡例を大々的に報道している。

中国の新華社通信は台湾でワクチン接種後の死亡者が続出し、ワクチン接種に対する熱気が冷めていると伝えた。19日までに台湾では148万人が少なくとも一次接種を終えた。また、接種率は6.4%と低い。

また中国系の環球時報は、今回のことで台湾内で日本に対する悪感情が高まっているとも日本のメディアを引用して報道した。これに対しては、最近の日本と台湾との密着関係を意識した中国系メディアの意図的な報道との見方もある。

実際、日本のワクチン支援後、台湾の蔡英文総統から感謝メッセージが発表され、台湾企業130社が共同で掲載した「感謝!ありがとう日本!」の全面広告が出されるなど、台湾と日本との外交関係は急速に密着状態となっている。

この動きに対する中国当局の焦りが反映された報道との見方だ。

一方、日本だけでなく、米国も最近台湾に対してモデルナ社製の新型コロナウイルスワクチン250万回分を支援した。
Copyrights(C)wowkorea.jp 99