会見する宋永吉氏=2日、ソウル(聯合ニュース)
会見する宋永吉氏=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国与党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表は2日、文在寅(ムン・ジェイン)政権で法務部長官を務めたチョ国(チョ・グク)氏の娘の不正入学疑惑を巡り「子どもの入学に関する問題はわれわれ自身も反省すべきこと」だとした上で、「国民と若者たちの傷ついた心を察することができず、改めておわびする」と述べた。国会で記者会見し、国民の世論に対する党の立場を語った。

 

 チョ氏の問題に関して共に民主党の執行部が謝罪したのは、2019年10月に続き2回目となる。チョ氏は19年9月に法務部長官に就任したが、娘の大学院の不正入学や家族ぐるみの不透明な投資など多数の疑惑が取り沙汰され、1か月余りで辞任に追い込まれた。

 宋氏は「民主化運動に献身し、公正と正義を誰より高らかに叫び、他人を断罪していたわれわれが、果たして自分の問題や子どもの問題にそうした原則を守っていたのか、痛烈に反省する必要がある」と言葉に力を込めた。

 良い大学を卒業し、地位や人脈を利用して互いに子どものインターンをさせてやり、助け合うようにしてスペック(就職に有利な経歴や資格)を積み上げてやることは、法に触れないとしても、そうしたシステムに近づくことさえできない数多くの若者に挫折と失望を与えることだったと自省した。

 一方、共に民主党所属だった故朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長と呉巨敦(オ・ゴドン)前釜山市長のセクハラ事件に対し、宋氏は「党代表として、被害者と家族、国民の皆さんに改めておわびする」と述べた。事件により空席となったソウル、釜山の両市長を選ぶ4月の選挙は、保守系最大野党「国民の力」の候補が圧勝した。

 宋氏は「できる限り早く被害者側の意見を聞き、党として取るべき責任ある措置も議論する」と言い添えた。


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