ソウル・竜山にある戦争記念館に展示されているミサイル(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウル・竜山にある戦争記念館に展示されているミサイル(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の李種珠(イ・ジョンジュ)報道官は31日の定例会見で、韓国のミサイルの射程などを制限する韓米ミサイル指針の撤廃に関する両国合意を北朝鮮が非難したことについて、「慎重な立場から見守る」と述べた。

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 朝鮮中央通信は同日、国際問題評論家名義の論評で、ミサイル指針の撤廃は「米国の故意的な敵対行為」と非難。「われわれの自衛的措置を国連決議違反だと追い詰めながら、追随者には無制限のミサイル開発を許し、口では対話を述べながらも行動は対決につなげているのが米国」と反発した。

 ミサイル指針の撤廃で合意した先の韓米首脳会談後、北朝鮮が反応を示すのは初めて。

 李氏は「公式の肩書(を持つ人)によって発表されたものではない」とし、「一部の専門家は発表の形式から、トーンが低いと分析している」と述べた。

 韓国国防部の夫勝チャン(プ・スンチャン)報道官も会見で、「北の反発が少しあったが、慎重に見守っている」との姿勢を示した。8月に予定されている韓米合同軍事演習に影響があるかどうかに関しては「(演習の)規模、方式、時期などは韓米が緊密に協議している」とし、「(北の反応を)演習と関連付けることは正しくない」と述べた。

 一方、北朝鮮の寧辺核施設に稼働の動きがあるとの米サイト「38ノース」の分析結果について、韓国軍合同参謀本部のキム・ジュンラク広報室長は「韓米情報当局が緊密な連携態勢を維持する中、関連動向を鋭意注視している」として、「今のところ新たに説明できる事案はなく、確固たる対応態勢を整えている」と述べた。


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