米国は、新型コロナウイルス感染症の起源に関する追加の調査をするよう、WHO(世界保健機関)に求めた。これは 「中国の武漢研究所で 新型コロナが始まったのかを、改めて調査する必要性がある」という主張である。

ロイター通信によると、ジュネーブ駐在の米国代表部は27日(現地時間)、声明を通じて「新型コロナの起源に関してWHOの最初の調査は不十分で、結論が出なかった」とし「中国が、新型コロナの起源と感染症の初期段階を理解するのに、必要な原本データと血液サンプルを WHOの独立的な専門家に提供することが重要だ」と伝えた。

WHOは今年の1月から2月にかけて、新型コロナの起源を明らかにするために、中国の武漢研究所を調査したが、「そこで 新型コロナが始まった可能性は非常に低い」と判断した。「新型コロナが、他の動物を通してコウモリから人へと伝染した可能性」だけを言及した状態である。

しかし 米ウォールストリートジャーナル(WSJ)は最近「武漢ウイルス研究所所属の研究員3人が、新型コロナが流行する直前であった2019年11月に、病院での治療が必要なほどの状態だった」と報道した。この報道後 「中国が新型コロナの出発点だ」という米国の批判が強まっている。

ジョー・バイデン米大統領は26日(現地時間)情報当局に、今年8月まで 新型コロナの起源を改めて調査することを指示し、その後 完全な報告書を公開することを明らかにした。

ジュネーブ駐在の英国大使も、声明を通じて「WHOによる新型コロナの起源研究は、終わっていない」とし「中国を含めて 適切で透明性のある証拠を基に、専門家主導の2次調査をすることを求める」と伝えた。

マイク・ライアンWHO緊急対応チーム長は26日、保健相 年例会議で「我々は非公式的に多くの加盟国と “次の段階において どのようなことが起きるのか”を調べている」とし「我々は これからの数週間、このような論議を続けていく」と語った。

米国など西欧諸国による “中国の新型コロナ起源”に関する再調査の要求に対して、中国はすぐさま反発した。「『武漢研究所が新型コロナの震源地だ』という米国の指摘には、科学的根拠はない」と主張した。

駐米中国大使館はホームページを通じて、米国に対する談話文を発表した。大使館は「新型コロナ起源において 再び 政治的ノイズ・マーケティングをするなど、“実験室流出陰謀論”が国際的に拡散している」とし「科学的問題を政治化するなら、ウイルスの根源地を探すどころか、政治的ウイルスが猛威を奮うことだろう」と強調した。

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